小笠原マルベリー

桃色の花をつけるミルスベリヒユ

 

概要

 

 

多年生草本、

ミルスベリヒユ(ハマミズナ科・広域分布種)。

*ハマスベリヒユともいう

ミルスベリヒユ – Wikipedia

Microsoft Word – H304_mirusuberihiyu.docx

琉球の植物「データベース」 :: 国立科学博物館 

 

本種は、多肉質の葉をつけ、

茎ははうように生えている。

 

花はこぶりな桃色(ピンク色)、

わりとよく目立つ。

見ただけではわかりにくいが

萼片が5裂で花弁のように見えている。

 

花期は夏ごろのようだが、

南島では通年で咲いているように思う。

(要確認)

 

小笠原での分布は父島だけだが、

属島の南島以外ではまだ見たことがない。

同じ地質の南崎付近には生えているかもしれない。

(要調査)

 

南島では、

岩場の波しぶきがかかるようなところでも生える。

かなり潮気や乾燥にも強いと思う。

 

本種は食用にもなるようだが、

僕はまだ食したことがない。

 

なお、小笠原で自生のハマミズナ科植物は、

本種とツルナの2種だけである。

 

萼片が花弁のようなツルナの花

 

 

 

 

 

 

和名

 

ミルスベリヒユは、

「見る滑莧」「海松滑莧」。

 

ミルは、海草のミル(海松)に似ている説、

見て楽しむ(見る)説などがあるよう。

 

ミル・スベリヒユということであるが、

スベリヒユとは科が違う。

似ているからであろう。

スベリヒユ – Wikipedia

 

スベリは

葉などがつるつるしている説と、食べてぬるぬるしている説など。

ヒユは、

植物のヒユに似ているということ。

ヒユ科 – Wikipedia

 

本種は

他に「ハマスベリヒユ(浜滑莧)」ともいう。

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

 

石灰岩の上をはうように生える

つる性のように見える

 

 

時期によっては、

葉が赤味を帯びる時も

 

 

花かなり多肉質

 

 

 

葉の先端付近の葉腋から花をつける

葉は円柱形で先は尖り気味

 

 

小ぶりなピンク色の花

 

花弁はなく、蕚片が5裂し、ピンク色

おしべ多数、めしべ1(花柱・柱頭3)

 

 

おしべ・めしべ部分拡大

 

 

 

 

 

 

 

 

ミルスベリヒユとスベリヒユ

 

南島では、スベリヒユとミルスベリヒユが、

混生して生えているところがある。

 

名前は似ているが、科が違っていて、

実物はすぐ見分けられます。

 

<違い>

種名 ミルスベリヒユ スベリヒユ
ハマミズナ科 スベリヒユ科
分類 自生(広域分布種) 外来種
桃色 黄色
楕円形、平べったい 円柱形、先は尖り気味

 

 

左・スベリヒユ

右・ミルスベリヒユ

 

 

 

 

 

見るには

 

 

南島の外周部に多いが、

こちらは観光では行くことができない。

 

しかし、上陸地点お岩場でも生えているので、

そこで見ることができる。

(海ツアーのガイドさんに聞いてください)

 

なお、

マルベリーでは海ツアーは実施していない。

 

父島では南崎周辺にあるかもしれないが、

詳細は不明。

ツアーで行くこともほぼない。

 

小港~ジョンビーチ歩道・・随所に展望が望めます

 

山歩き(千尋岩、西海岸、ジョンビーチ)

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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