黄色の花のスベリヒユ

目次
概要
一年生草本、
スベリヒユ(スベリヒユ科・外来種)。
スベリヒユ Portulaca oleracea 三河の植物観察
多肉質の葉をつけ、
茎ははうように生えている。
花はこぶりな黄色の5弁花。
花期は夏ごろ。
父島では海岸付近や人家まわりに生えることが多い。
時には山の上の岩場でも生えている。
南島でも生えている。
小笠原での分布は
父島、母島、硫黄島など。
外来種扱いなので、
人の活動で持ち込まれたものと考える。
なお、小笠原で自生のスベリヒユ科植物は、
マルバケヅメグサ(タイワンスベリヒユ)のみ。
(広域分布種だが、外来種説も・要調査)
本種は食用にもなるが、
僕はまだ食したことがない。
現地の様子

南島のルート上砂地で生えている様子
地面をはうように生える

夏場は黄花をつけている
葉は平べったく楕円形に近い

茎の先端部に花をつける

黄色5弁花、
おしべ多数(7-12ぐらい)、
めしべは1で花柱・柱頭が4-6裂

おしべ・めしべの部分
おしべ多数(7-12ぐらい)、
めしべは1で花柱・柱頭が4-6裂
和名
スベリヒユは「滑莧」と書く。
スベリは
葉などがつるつるしている説と、食べてぬるぬるしている説など。
ヒユは、
植物のヒユに似ているということ。
ミルスベリヒユとスベリヒユ
南島では、スベリヒユとミルスベリヒユが、
混生して生えているところがある。
名前は似ているが、科が違っていて、
実物はすぐ見分けられます。
<違い>
| 種名 | ミルスベリヒユ | スベリヒユ |
| 科 | ハマミズナ科 | スベリヒユ科 |
| 分類 | 自生(広域分布種) | 外来種 |
| 花 | 桃色 | 黄色 |
| 葉 | 楕円形、平べったい | 円柱形、先は尖り気味 |

左・スベリヒユ
右・ミルスベリヒユ
見るには
父島では人家まわりの空き地、
海岸の砂地、山の上の岩場などで見られる。
外来種ゆえ、普段、あまり意識していない種で、
生えている特定の場所の認識がない。
花に気づいたりしたときは
各種ツアーで紹介できる。
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