ウチダシクロキ開花確認(’25/10月下旬)

目次
概要
’25/10月下旬、
ウチダシクロキ(ハイノキ科・固有種)の開花確認。
昨年とは違う個体で、最初の開花を確認した。
昨年よりは、
開花のタイミングが少し遅れている。
8月以降、雨が少ない状況であった。
日照条件はいいが、水分条件は悪かった。
そういうことも影響があるのかもしれない。
花はまだ咲き始めで、
花弁がまだ開ききっていないぐらいの状況。
これから徐々に開花が進むだろう。
父島ではクロキの仲間は
本種とチチジマクロキの2種で、どちらも固有種。
両種とも個体数がかなり少ない。
ウチダシクロキは
観光ルート沿いでは生えていない。
チチジマクロキは
観光ルート沿いで見られるが、数本程度。
近年は開花が見られない。
現地の様子

小低木の乾性低木林内にわずかに生える

樹高はわずかに1-1.5ⅿ程度
葉が著しくカールしている

葉腋に複数の花がつく

小ぶりな花で、
乳白色、5深裂(5弁ではない)

花冠は乳白色、5深裂、
おしべは多数、めしべは1(柱頭は3裂)
おしべは5束生(五体雄蕊)、
おしべの長さにはばらつきがある
見るには?
本種の自生地・植栽地は複数ある。
ただし、
観光利用のルート沿いでは見られない。
(開花を確認した場所も観光利用できない)
そのため、
ガイドツアーでも行くこともできない。
ちなみに近縁種のチチジマクロキは
東平のルート沿いにあり、見ることができる。
ただし、
もう何年も前から開花しなくなっている。
このルートは森歩きで訪れる。
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