小笠原マルベリー

ムニンヤツシロラン開花確認(’25/12月下旬)

 

 

 

概要

 

少し前に花茎と花序を確認していた

ムニンヤツシロラン(ラン科・固有種)。

 

ムニンヤツシロランは開花が近い(’25/12月中旬)

 

12/26午後に現地に見に行ったところ、

開花を確認した。

 

この場所では10個体ほど見つけているが、

ほとんどが開花していた。

1つの花序からは複数の花をつけるが、

下部の方が開花し始めた状態。

 

3日ほど前に見たときには

花冠の部分がのびて広がりだしてはいた。

僕が思っていたよりは開花が早かった。

 

花冠の部分がのびて広がりだしたら、

意外と開花は早いということを覚えておこう。

 

前回は今年の1g月初旬に見ている。

すでに年末なので、

さほど開花時期は変わらないだろう。

 

ムニンヤツシロラン開花確認(’25/1月初旬)

 

この場所は前回から見るようになった場所。

同じ場所で今回も開花を見ることができた。

2年度連続で見られるということは、

定番の場所であるといえるだろう。

 

なお、

今年は他のルート沿いでは今のことろ見ていない。

過去には、桑ノ木山や旭山ルートでも見られた。

 

 

 

 

 

 

開花の様子

 

 

複数個体が生えている場所

 

葉がなく花茎のみ

花茎の先に総状花序

 

地面の落葉と同じような色なので、

見つけるのはかなり注意が必要

 

総状花序の先に複数の花をつける

この個体は20近い花

(普通は5-10程度)

下から順位開花が進む

 

花色は帯紫褐色、

花の先端部は黒褐色。

 

   

花冠は鐘型、

萼片3と側花弁2が合着して筒状に

内部の下が唇弁1、

上が蕊柱1

(おしべ・めしべが一体となったもの、白っぽいのが柱頭)

 

 

 

 

 

見るには

 

今回開花確認した場所は、

巽道路終点からの指定ルート沿い。

入林パスが必要ルート。

(観光の方はガイドと)

 

場所を特定する情報は出さないが、

道路から時間にして10-15分程度。

見つけるのはなかなか難しいだろう。

 

ここはツアーではあまり使わないルートで、

これだけを見に行くことになるだろう。

そうすると、

途中の展望地も含めて所要1時間ぐらいであろうか。

 

巽道路終点岩山ルート

 

リクエストがあれば、

森歩きで紹介は可能。

(時期としては1月中旬ぐらいまで)

 

森歩き

 

過去には旭山や桑ノ木山ルートでも見られている。

その2つは自由に歩ける。

しかし、本種を見つけるのは難しいと思う。

 

フィールド紹介

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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