夜明・湾岸道路一周での自生植物(93)ヒラアンペライ

目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
100種類近くある。
1種類ずつ、
特徴や見られる場所を紹介していく。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
概要
ヒラアンペライ(カヤツリグサ科・広域分布種)は
常緑多年草、草丈70-80㎝ほど。
和名にヒラ(平)がつく通り、
葉も稈(花茎)も平べったい。
独特の形状ゆえ、わかりやすい種である。
葉は束生(そくせい)し、
一見、編みこんだかのように見える。
新しい葉は中央部から出てくる。
花期は4-5月ごろ。
茎の先に花序をつけ、複数の小穂をつける。
父島では
明るい林内や林縁に生えていることが多い。
小笠原での分布は父島と兄島。
このルート沿いでは
中央山付近にわずかに見られる。
本種は広域分布種だが、
国内の分布は小笠原だけ。
他の分布は海外のモルッカ諸島とのこと。
この両地域を移動する鳥により、
痩果が運ばれてきたのだろうか。
和名
ヒラアンペライは「平アンペラ藺」です。
見た目の通りで、
平べったいアンペライです。
むしろの原料となるアンペラは別種。
アンペラの茎をたたいてむしろにする。
アンペラ(むしろ)という言葉は
ポルトガル語あるいはマレー語から。
小笠原には、
アンペライも自生する。
ムニンアンペライ、ネビキグサともいわれる。
こちらは、
葉が細く先が尖るので形状が明らかに異なる。
実際の様子

中央山付近でわずかに生えていた

別な個体

葉は束生

新しい葉と茎は中央部から出る

茎の先につく花序
雄性のものと雌性のものが分かれている

雄性花

雌性花

小穂につく痩果
見るには
やや乾いた林内や林縁で点在して生えている。
独特の葉の形が、
意外と興味を惹かれるようではある。
あまりツアーで紹介することはないが、
興味のある方はリクエストしていただきたい。
おもに森歩きで紹介する。
