『「科学的に正しい」の罠』(千葉聡)

目次
概要
2025年発行。
『「科学的に正しい」の罠』(千葉聡)。
本書の内容は、
科学者にとっては、当然のことかもしれない。
一般人はこういう本をしっかり読んで、
科学者に騙されないように(失礼)した方がいい。
研究の結果は価値には中立であろう。
それに価値づけするのは、
まず科学者、そして賛同する人たち。
過去には政治的な利用も多々ある。
事例として、ロシアの農業、ドーキンス、
左利き、優生学、カンブリア爆発、
キリスト教、進化学などをあげる。
科学と疑似科学との違いも
しっかり解説してくれている。
科学者には、それぞれの価値観がある。
その価値観で、
研究結果に価値づけされることもあることを、
考えておいたほうがいい。
科学者の価値観には
出自もかなり影響するだろう。
著者は本書の中で、
左利き、神社の嫡子ということ述べている。
それも彼の価値観には影響があるだろう。
著者はそういう意味合いで、
関係者の「立場表明」は大事とする。
本書は読みやすいのではあるが、
細かい説明など、読み飛ばしたくなる部分もある。
そのあたりは、
大筋を理解して読んでいれば、問題はないかと思う。
目次
まえがき
第1章 “科学的な正しさ”の罠
第2章 なぜ事実はゆがめられるのか?
第3章 事実から正しさは生まれるのか?
第4章 なぜ正しいと思い込んでしまうのか?
第5章 “客観的”な事実はあり得るのか?
第6章 事実は一つではないのか?
第7章 どのように事実は偽装されるのか?
第8章 偽装された事実にだまされない方法
第9章 “科学的な正しさ”のための立場表明
あとがき
著者・千葉聡氏
小笠原でカタツムリの研究といえば、
千葉聡氏の名前がすぐ出る。
第一人者以上の方。
本書でも、わずかではあるが
小笠原の事例が紹介される。(8章 P243-244)
そこでは、
小笠原の関係者の「緩い」共有を評価している。
彼ももちろん科学者として関係者である。
参考記事
