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夜明・湾岸道路での自生植物(14)テリハハマボウ


夜明・湾岸道路一周での自生植物(14)

 

夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。

奥村・旭橋から時計回りで、主には見られた順に紹介していきます。

 

 

(14)テリハハマボウ(アオイ科・広域分布種)

 

ハマボウは本州に自生する植物ですが、

オオハマボウは南方系で国内では本州以南と小笠原に分布します。

小笠原には海流散布でたどり着いたと思われます。

 

オオハマボウの祖先種が

内陸部で進化したものが固有種のテリハハマボウといわれています。

 

テリハハマボウは内陸部の植物なのにハマがつくのは、

オオハマボウが近縁種であるためでしょうがないですね。

 

ボウはホウノキのホウという説やフヨウが転じたものという説などがあります。

(ハマボウもオオハマボウもアオイ科フヨウ属です)

テリハは葉がツルツルしているので照葉です。

漢字で書くと「照葉浜朴」です。

 

本種は、固有種とはいっても、個体数は多いです。

このルート沿いでは、夜明道路(奥村-中央山)までによく生えています。

 

 

 

 

 

樹 高

 

テリハハマボウは山地の様々な環境に適応しています。

高木性・低木性の樹林でそれぞれ生えていますが、低木林エリアが個体数も多いです。

高木林では樹高も10m以上になり、低木林では2-3m程度で生えています。

 

 

 

岩場や土壌の浅いところでは低木で、

よく目につくので、低木性のイメージがありかもしれません。

 

 

 

 

木 肌

 

 

木肌は白っぽく、

ある程度の大きさになると、縦筋が目立つようになります。

 

 

 

 

 

 

花弁は大柄な黄色5弁、徐々に赤変します。

いわゆる一日花で翌日には赤くなって落ちています。

 

 

花の中央部をクローズアップ。

花弁の付け根部分は濃い色となっています。

 

花柱のまわりに、おしべが多数ついています。

先端部は5裂の柱頭です。

 

 

 

 

 

 

 

葉はハート型です。

葉の表面にツヤがあり、ツルツルした感触です。

オオハマボウの葉よりは小さめです。

 

ちなみに、

オオハマボウは、葉が大きめで、葉にツヤがなく、ざらざらした感触です。

 

 

 

 

島名

 

「モンテンボク」、

Mountain Hao またはMountain Haw tree(マウンテンン・ハウ)が語源といわれます。

ハウの部分はハワイ語でハイビスカスのような樹木をさすようです。

http://nihongo.hum.tmu.ac.jp/~long/bonins/07nobushima.htm

 

他には

花が一日花で山地で自生するので、「(ヤマ)イチビ」ともよばれています。

 

 

 

 

近縁種との見分け

 

オオハマボウとテリハハマボウは典型的なものは見分けやすいですが、

内陸部で分布が連続しているような場所で、見分けが難しい個体もあります。

 

僕はわりとシンプルに見分けています。

ポイントは生えている場所と葉の表面の2つです。

海辺ならオオ、山地ならテリハ。葉がざらざらならオオ、つるつるならテリハです。

 

見分けの難しいのは内陸部にあるので、テリハハマボウニします。オブにします

 

 

 

テリハハマボウは山地にあり、個体数も多いので、

ほとんどのツアーで見ることはできます。

 

全ツアーメニュー

 

森歩きでは高木林と低木林でのテリハハマボウの違いも見ていただきます。

森歩き

この記事を書いた人

吉井 信秋

大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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