「鉄道員(ぽっぽや)」(浅田次郎)
目次
概要
1997年発行、
「鉄道員(ぽっぽや)」(浅田次郎)。
これはタイトル作含め8篇の短編集です。
第117回直木賞受賞作です。
タイトル作の初出は
1995年11月号「小説すばる」です。
鉄道員(ぽっぽや)は1999年に映画化もされました。
主人公役は高倉健さんでした。
実直な人柄がぴったりはまり役でしたね。
高校生の娘役は広末涼子さんでした。
本書は以前に読み、映画も見ました。
再読ですが、
タイトル作は何度読んでも泣ける短篇です。
ぽっぽや
舞台は北海道、近々廃線になるローカル線の終着駅。
そこの駅長が主人公。
仕事に実直な人で、
娘・妻が亡くなった日も駅長としての職務に忠実だった人。
そこに女の子が訪ねてきます。
幼少、6年生、高校生と、3人の女の子が純にやってきます。
そこで、主人公は娘だと気づきます。
そして、主人公は・・・・
本望な人生の結末だったのでしょうね。
その他収録作
収録作のタイトルは
・鉄道員(ぽっぽや)(『小説すばる』1995年11月号)
・ラブ・レター(『オール讀物』1996年3月号)
・悪魔(『オール讀物』1995年11月号)
・角筈にて(『小説すばる』1996年9月号)
・伽羅(『小説すばる』1996年11月号)
・うらぼんえ(『小説すばる』1996年5月号)
・ろくでなしのサンタ(『小説新潮』1997年1月号)
・オリヲン座からの招待状(『小説すばる』1997年1月号)
この中のいくつかは
著者の体験に基づくものもあるそうです。
参考:終わらざる夏
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