「右手に「論語」左手に「韓非子」 」(守谷洋)
目次
「右手に「論語」左手に「韓非子」 」(守谷洋)
概要
2008年1月発行、
「右手に「論語」左手に「韓非子」 」(守谷洋)、
サブタイトルは「現代をバランスよく生き抜くための方法」。
2021年1月、首都圏他に緊急事態宣言が出ましたが、
日中の人の行動はあまり変わらないというデータも出ています。
意識はしていなかったのですが、
タイムリーな本を読んだなという実感です。
何がタイムリーかというと、
性善説と性悪説が解説されているからです。
性善説に基づくのが「論語」で、性悪説に基づく「韓非子」です。
緊急事態宣言後の行動でいうと、
自粛は性善説、インセンティブや罰則は性悪説によるものと考えます。
国の施策としては、
今後、性善説だけでは上手くいかなければ、性悪説も取り入れていくしかないですね。
為政者はどう考えているでしょうか?
内容
本書では
論語、韓非子それぞれ40ずつを2ページで紹介・解説しています。
サブタイトルで
「現代をバランスよく生き抜くための方法」とあります。
あとがきでは、論語8:韓非子2ぐらいがちょうどいいということです。
性善説、性悪説のとらえ方は国によって違うようで、
日本だからこそ性善説が強めに8:2でいいのです。
性善説のよさを確認しながら、欠けた部分を性悪説で補うのがいいと
筆者は言います。
僕も日本人なので、読んでいて、論語はわりと腑に落ちます。
しかし、人をあまり信用しない、性悪説の韓非子はあまり納得しません。
とは言いつつも、
韓非子も参考にせざるを得ない世の中になっているかもしれません。
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