コハマジンチョウ・・分布はジョンビーチ周辺や南島
概要
つる性樹木の
コハマジンチョウ(ゴマノハグサ科・広域分布種)。
海岸性で、地面を這うように生えています。
まとまった群落を作るところもあります。
小笠原の分布は父島・弟島です。
父島での分布は
石灰岩地質のジョンビーチ周辺や南島などで多く自生しています。
ジョンビーチ、南島とも観光のルート沿いで見られます。
湾岸道路・夜明道路沿いでは自生していません。
かつては固有種とされていましたが
マリアナのもの(ナンヨウハマジンチョウ?)と同種
という見解です。
したがって、
コハマジンチョウは広域分布種です。
本種は10月以降、
涼期に長期間、花をつけています。
小さな白い小花なので、花期でもあまり目立ちません。
小笠原で自生のゴマノハグサ科植物は
コハマジンチョウのみです。
和名
コハマジンチョウは「小浜沈丁」と書きます。
小さくて、海岸(浜)に咲く、
ジンチョウゲ(沈丁花)に似た植物という意味です。
なお、
ハマジンチョウは南西諸島などで自生します。
コハマジンチョウはハマジンチョウと比べると、
より小さくなっています。
花の色も少し違っています。
花
花期は10月以降、花期は長いです
小さな白花で目立ちません
葉腋から花茎をのばします
親指と比較すると、大きさがよく分かると思います。
小さな白い花で5裂、おしべ4、めしべ1のつくりです。
花冠には小さな黒っぽい点がいくつも見えます。
生え方や葉
石灰岩上を這って広がり群生しています。
葉は対生、
形は倒披針形、表面につやがあります
葉先はやや尖る気味
先端部の枝は赤味を帯びることが多いです
ツアーでは
コハマジンチョウが見られる場所に行くことは
めったにありません。
うちは陸域専門のため南島は行きません。
強いていえば、ジョンビーチですが、
こちらもツアーは年に1-2回程度。
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