「火の姫 茶々と信長」 (秋山香乃)
目次
「火の姫 茶々と信長」 (秋山香乃)
概要
2005年発行、「火の姫 茶々と信長」(秋山香乃)。
書籍詳細 : 【文庫】 火の姫 茶々と信長 – 文芸社 (bungeisha.co.jp)
火の姫とは茶々のこと。
茶々というよりは、
秀吉の側室・淀君(淀殿)がわかりやすいかもしれません。
秀吉の子・秀頼を産んでいます。
茶々の母は市で織田信長の妹です。
茶々は市の3姉妹の長女で、下には初、江がいました。
この本は3部作で、信長と茶々は第一弾です。
さらに、続編で、秀吉、家康とのからみが続きます。
内容
「信長と茶々」とあるように、信長の時代を描きます。
物語は茶々の母(市)が浅井長政に嫁ぐところから始まり、
柴田勝家と市が城で果てるところまでを描きます。
茶々が生まれて、秀吉に嫁ぐ前の頃ですので、
まだ茶々が大人になる前の頃が描かれています。
茶々よりも、その母の市の方が中心人物のようです。
市は、不運な人でした。
1人目の夫、浅井長政が信長との戦いでなくなり、
2人目・柴田勝家は秀吉との戦いで、死をともにします
茶々は活発な女子だったようで、
この時代なら、男に生まれていたら、立派な武士になったことでしょうね。
天下を取るような武士になったかもしれません。
秀頼の母となって、ある意味、天下に近くなっていましたね。
家康が邪魔だったでしょうけど。
この小説で、
信長は優しさとむごさの両面が描かれています。
「鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす」
神に近づこうとしてる雰囲気も。
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