小笠原マルベリー

「小笠原諸島国有林植物概観」(東京営林局)


 

「小笠原諸島国有林植物概観」(東京営林局)

 

概要

 

昭和4年(1929年)7月発行、

「小笠原諸島国有林植物概観」(東京営林局)。

 

100年ほど前の

小笠原の森林の状況をあらわした貴重な資料です。

白黒ですが、写真も60点以上あります。

本文は128ページほどあります。

 

文字が旧字体のため、慣れていない人にはかなり読みにくいと思います。

現在とでは、和名が変わっていると思われるものもいくつかあります。

造林・植林などのことにも言及があり、現在でも参考になるかと思います。

 

小笠原は、昭和2年(1927年)に、昭和天皇が行幸されています。

その際、連珠谷試験地(当時・現在はありません)も訪れています。

そのことも本書を発行するきっかけの1つであったようです。

 

小笠原は日本人の定住開始以降(1876年以降)、

大々的に開拓や森林伐採も進んだようです。

 

この本が書かれたころには、かなり森林の荒廃が進んでいたようで、

文章に何度もそういう記述が見られます。

そういう場所の森林回復においての樹種選定にも苦労がうかがえます。

 

 

 

 

 

目次

 

1、緒言

2,一般状況

3,気象

4,地質土壌

5,国有林の概況

6,森林植物景観並自生植物

7,主要材木

8,注意すべき森林植物

附記、自生植物目録

 

 

 

 

本書を読むには?

 

ネットで調べたら

小笠原島国有林植物概観 (東京営林局): 1929|書誌詳細|国立国会図書館サーチ (ndl.go.jp)

小笠原島国有林植物概観|書誌詳細|国立国会図書館オンライン (ndl.go.jp)

などが出ますが、

オンラインでの公開はしていないようでした。

公開しない理由は定かではありません。

 

大きな声では言えませんが、

僕はとあるところからデータで入手し読みました。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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