夜明・湾岸道路一周での自生植物(44)シマカナメモチ
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夜明・湾岸道路一周での自生植物(44)シマカナメモチ
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。
1種ずつ、順に紹介していきます。
(44)シマカナメモチ(バラ科・固有種)
5月ごろから花期を迎えるシマカナメモチ。
バラ科の植物にしてはかなり花が小さいです。
ただし、小花がまとまって咲くので、
全体として円形に見えて、よく目立ちます。
樹高は3-4mになるようですが、
よく見かける林縁や山頂付近では1-2m程度の低木状です。
分布は父島列島(父島・兄島)です。
父島では、
乾性低木林内や山頂・岩場付近で低木状のものをよく見かけます。
このルート沿いでは、夜明山付近でわずかに見かけます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
和名
シマカナメモチは「島要黐」と書きます。
カナメ(要)は、この材を扇の要(かなめ)に用いた事から、
モチ(黐)は、葉がモチノキに似るということからのようです。
ただし、他の説もあるようです。
本種は沖縄や小笠原に広く自生するので、
シマ(島)はそれらの島という意味です。
花
散房花序の先に多数の花をつけます。
1つずつはとても小さい花です。
小花がまとまるので、まとまりは直径5-10㎝ほどの円形に見えます。
花は乳白色に近いような白花5弁で、
おしべ20(ぐらい)、めしべ1(花柱・柱頭が2-3裂・2裂が普通)。
おしべ20(ぐらい)、めしべ1(花柱・柱頭が2-3裂・2裂が普通)
葉
葉は互生で、枝先に集まります。
形は長楕円形、鈍頭(先が丸い)です。
葉の縁は先端半分ぐらいに細かい鋸歯があります
生え方
場所によっては3-4mになりますが、
よく見かけるのは1-2mの低木です。
果実
冬場に赤熟した果実
派手な色とともに、果実の数も多いので、遠目でも目立ちます。
残念ながら、食用にはなりません。
果実のサイズはこぶりで、直径5-6mmといったところでしょう。
見るには?
中央山山頂は数本あって見やすい場所です。
ご自分で行くことができます。
中央山は、元気の人なら景観ツアーでも行きます。
森歩きでも行くことがあります。
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