小笠原マルベリー

シマザクラとマルバシマザクラの違い


 

シマザクラとマルバシマザクラの違い

 

概要

 

小笠原群島では

シマザクラとマルバシマザクラが自生しています。

 

桜ではない、アカネ科のシマザクラ花

 

崖地でひっそりと咲くマルバシマザクラ

 

この仲間は類縁種が知られていません。(特殊固有系)

untitled (ogasawara-info.jp)

ただし、別な研究成果では、

アジア大陸内陸部の草本種が拡散したことを示唆しています。

そして、祖先種が小笠原にたどり着いたのち、

固有に進化し、木本化、種分化が生じたようです。

17K07526 研究成果報告書 (nii.ac.jp)

海洋島木本種の進化に注目したシマザクラ属(アカネ科)の系統解析と分類学的再検討 

 

父島では

混生したり、隣り合って生えている所はほとんどないかと思います。

 

見た目の違いは、

葉の形がかなり違うので、区別をつけやすいです。

ただし、シマザクラでやや丸まった葉のものもあります。

花の形はほぼ同じように見えます。

 

ではこのあと、

両種の違いでわかりやすいものを紹介していきます。

 

 

 

花期

 

シマザクラは7-9月頃と、マルバは5-7月頃で、ずれています。

つまりマルバの方が花期が夏前と早めです。

 

 

 

 

分布

 

シマザクラは父島・母島列島のか各島に、

マルバは父島、母島、向島などと、マルバの方が自生地が少ないです。

 

父島でも、

シマザクラは広範囲にあちこち生えていますが、

マルバは海岸付近の崖地などに限定されます。

 

 

 

 

葉の形

 

シマザクラの葉は披針形です。

南島などで、やや丸みのある葉の個体もあります。

 

マルバは丸っこく卵形-広卵形

 

 

 

樹形

 

シマザクラは1-2m程度の低木。

場所によっては50cm程度の小低木のものもあります。

大きめの個体は分枝も複数。

 

マルバは小低木で樹高50cm程度のものがほとんど。

分枝はあまりない。

 

 

 

 

父島で見るには?

 

シマザクラは林内や道路沿いにポツポツと生えています。

自分で見つけるのはやや難しいかもしれません。

景観ツアーや森歩きでご紹介します。

 

 

マルバは見やすい場所は小港ぐらいです。

ここは自由に訪れることができます。

ただし、崖地に生えているので、近づくのは困難です。

ツアーでは景観や森歩きで訪れる事があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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