崖地でひっそりと咲くマルバシマザクラ

目次
概要
例年5月ごろ、
小低木のマルバシマザクラ(アカネ科・固有種)が
咲きます。
’21/5月、
僕が見たのは、小港海岸の崖地です。
そこでは数株が生えていましたが、
低いところで近寄れるのはごくわずかでした。
本種は海岸近い岩場に生え、
シマザクラに比べると、より小低木で、
やや花期が早いですね。
小笠原での分布は、
父島・母島・向島などです。
父島では分布・個体数が限られていますが、
小港という、意外と身近な場所に生えています。
小笠原でシマザクラの仲間は
シマザクラ、本種(マルバシマザクラ)、
アツバシマザクラの3種です。
いずれも木本です。
なお、
この仲間は類縁種が知られていません。
(特殊固有系)
ただし、別な研究成果では、
アジア大陸内陸部の草本種が拡散したことを示唆しています。
そして、祖先種が小笠原にたどり着いたのち、
固有に進化し、木本化、種分化が生じたようです。
和名
マルバシマザクラは「丸葉島桜」と書きます。
和名の通り、かなり丸い葉です。
小笠原で自生(島)し、
花色が桜のよう(桜)ということでしょう。
実際の様子

この崖地に数株生えています

高さ3mほどの場所にある1株

なんとかよじ上って近づけました
小低木で、この個体の樹高はわずかに30-40cm程度。

写真は2018年に低いところに咲いていた大きめの株です。
この株はもうなくなってしまいました。

集散花序の先に多数花をつけます。
花の形はシマザクラとほとんど変わらないように感じます。

花は薄紅色、筒状で4裂。
裂片は線形で反曲。(カールしています)
おしべ4、めしべ1も長くのびています。

葉は対生、
形は和名の通りかなり丸味を帯び、先は尖っています。
葉の厚みはかなり肉厚な感じがあります。
見るには
父島で見やすい場所は小港ぐらいです。
ここは自由に訪れることができます。
ただし、崖地に生えているので、近づくのは困難です。
ツアーでは景観や森歩きで訪れる事があります。
参考記事
