夜明・湾岸道路一周での自生植物(48)ヒメマサキ
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
90種類ほどあります。
順に紹介していきます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
(48)ヒメマサキ(ニシキギ科・固有種)
ヒメマサキは樹高2-3m程度の低木性樹木です。
花期は5-6月頃です。
薄黄緑色の小花を多くつけますが、あまり目立ちません。
かなり早い時期から花芽がついていますが、
咲くのは6月頃。
分布は父島、母島列島などです。
あまり内陸部ではなくて、
海に近いような山地の林縁などでよく見られます。
父島では西側エリアの林縁や道沿いです。
集落内にも植栽個体がいくつかあります。
このルート沿いでは、
夜明道路(標高の低いところ)、湾岸通りで数本生えています。
小笠原ではニシキギ科植物は本種のみです。
近縁種は本州に生えるマサキですが、
樹高、葉・花ともに全体にこぶりです。
和名
ヒメマサキは「姫柾あるいは姫正木」です。
小ぶりなマサキというような意味ですね。
マサキの語源はいくつかあるようです。
樹形
道路沿いや林縁で自生し、樹高は2-3mぐらいが多い。
花
花は集散状の花序の先に小さな花を多数つけます。
1つの花は薄黄緑色4弁、おしべ4、めしべ1です。
葉
葉はこぶりで鈍鋸歯があります。
果実
径は1㎝に満たない
秋以降の果期には、果実が割れ、
朱色の種子が見えてきます。。
果実は4裂します。
中に朱色の仮種皮にくるまれた種子が
複数(1-4ぐらい?)入っています。
大きさは長辺でも1cmもないくらいです。
仮種皮をめくると、中に白い種子があります、
見るには?
道路沿いでも見られるところがあります。
また、集落内では数か所植栽場所があります。
しかし、低木性で目立たない樹木なので、
意外と見つけるのは難しいです。
地味な樹木ですが、道路沿いで見られるので、
興味のある方がいれば各種ツアーで紹介します。
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