「鳥類学は、あなたのお役に立てますか?」(川上和人)
目次
「鳥類学は、あなたのお役に立てますか?」(川上和人)
概要
2021年3月発行、
「鳥類学は、あなたのお役に立てますか?」(川上和人)
川上和人 『鳥類学は、あなたのお役に立てますか?』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
初出は
「小説新潮」2018年-2020年の2年ほど連載されていたものです。
本書では22編を6章立てで紹介しています。
本書のタイトル、さてあなたの答えはどうでしょうか?
生活に役に立つということはほとんどないけど、
自然を考えるときのいいヒントにはなりますね。
この著者の文章には
無駄な装飾語・特殊な用語(アニメなど)がやたら多いので、
そこが引っかかる人もいる気がします。
個人的に著者を多少は知っているので、あまり悪くは言いませんが・・・
小笠原研究者で、島民に知られていない方は、
川上氏を見習って、もっと知られるように努力してくださいね。
(研究だけでなく、執筆、講師、会議などで)
島では解剖の講師をやってくれたこともあります。
白衣のDr.KAWAKAMI(川上和人氏): マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)
会議の苦労・苦悩は
本編ではなく、「はじめに」で最初に出てきます。
川上氏は小笠原の鳥類研究者ですが、
内地にある研究機関に所属しているので内地在住です。
内地の鳥類の研究や他の業務もやっています。
本書の目的の1つに、
オガサワラカワラヒワのことを知ってもらうというものあります。
「おわりのおわりに」にあります。
皆さん、興味を持って下さい。かなり絶滅に近い存在なのです。
目次
内容
内容は小笠原鳥類がメインです。
南硫黄島、北硫黄島、西之島、西島、南鳥島、母島列島などの
属島調査のこともよく盛り込まれています。
セグロミズナギドリ、オガサワラカワラヒワなど、
希少な鳥のことももちろん書かれています。
そして答えが出なさそうな根源的な難問にも挑んでいます。
「なぜ、自然を守るのか?}
鳥の研究については一言です。
「好きだから」、明快ですね。
余談ですが、僕も北硫黄島調査には行ったことがあります。
グループは別ですが、川上氏もいました。
タイトルの通り、皆様のお役に立てれば幸いです。
「鳥類学は、あなたのお役に立てますか?」
川上氏は関西人
川上氏は標準語を喋り、東大卒でもあるので、
全くもって、関西人には見えない。
会って喋っていても、まず分からないと思います。
川上和人 | 著者プロフィール | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
しかし、プロフィールにはしっかりと大阪府生まれとなっている。
さらにあるインタビューでは
京都の中・高であることも話しています。
<受験と私>鳥類学者の川上和人さん 気持ちをうまく切り替えて :
そして、僕が見逃さなかったのが、88ページです。
たとえとして、エンターテイメント施設が出てきました。
USJ、これは大阪とは言っても、全国区。
そして次にひらかたパーク。これはかなりローカルです。
関東の人には知名度が低いでしょう。
ひらかたパークといえば、菊人形、私市(きさいち)といえば芋掘り。
これは僕の認識です。僕も関西人なので。。
川上氏がここで関西人であることがばれてしまいました。
川上和人: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)
前の記事へ
次の記事へ