ハスノハギリ(雄花と雌花)
目次
ハスノハギリ(雄花と雌花)
概要
’21/6月下旬、集落近い海沿いで、
ハスノハギリ(ハスノハギリ科・広域分布種)が花をつけていました。
花期は普通7-8月頃です。
花は乳白色の小花でたくさんつきますがあまり目立ちません。
本種は雌雄同株ですが、
花は雌雄があって、雄花と雌花に分かれています。
1つの花序には、普通3つの花をつけますが、
中央部1が雌花、両側2が雄花です。
(雌花1、雄花1の花序もあります。)
まだ咲き始めで開花しているのは少なめですが、
雄花も雌花も少しずつ見つけたので、このあと具体的に紹介します。
花序の先端
花序の先端は普通、3つの花をつけます。
中央部1が雌花、両側2が雄花です。(雌花1、雄花1の花序もあります。)
雌花は付け根の部分(子房)が脹らんでいます。
雄花
雄花の付け根には膨らみがありません。
雄花
雄花は萼片3・花弁3・おしべ3・(めしべは退化)。
赤く見えるのが葯につく花粉。
萼片と花弁はほぼ同じ色で、萼片の方がやや大きめです。
雌花
雌花は付け根(子房)にふくらみがあります。
雌花
雌花は萼片4・花弁4・めしべ1・(花粉のないおしべ4)。
柱頭はやや赤味(薄いピンク)を帯びています。
萼片と花弁はほぼ同じ色で、萼片の方がやや大きめです。
見るには?
ハスノハギリは海岸林の主要樹木ですので、
たいがいの海岸に生えています。
ただし、かなり大木になるので、
花を間近で見られる個体は限られています。
タイミングよく、花を見るのは難しいです。
ツアーでも、樹木や果実は紹介しますが、
花を紹介できることはめったにありません。
森、景観ツアーなどで紹介します。
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