ボートから見た海上からの千尋岩(ハートロック)
目次
ボートから見た海上からの千尋岩(ハートロック)
概要
先日、ボートで海に出る機会があって、
千尋岩の下にも行きました。
千尋岩は陸域ツアーでは定番コース。
いつも岩の上から下界をながめています。
ボートで海に出るのは少ないので、
海上から千尋岩を見ることは少なめです。
最近だと、
南島植生回復作業に行くときに見るぐらいです。
でも遠望です。
この日はかなり近くまで寄りました。
カメラの画面いっぱいになるぐらいでした。
千尋岩は標高250mほどの断崖。
ハートの形の部分が赤土で色づいています。
岩が赤く染まった現象は、比較的新しいようで、
ハートロックという通称も戦後のもののようです。
最近はハートロックの方がよく通りますが、
あくまでも地名は千尋岩です。
父島の南岸は断崖が続くダイナミックな地形です。
尋は長さの単位で、
両手を広げた長さ程度で、6尺(1.8mほど)に相当します。
千尋(100尋)は正確にその数値を表すわけではなく、
大げさに表したものと考えればいいですね。
日本各地に千尋とつくところがあります。
読みは、せんぴろ、ちひろ、せんじんなど様々です。
名勝 仙巌園 | 薩摩藩 島津家別邸 | 鹿児島 | 庭園 (senganen.jp)
形と地質
次に形について考察します。
ハートの上側は
右がふくらんでいますが、左はなめらかで平らな感じです。
右のふくらみゆえに、ハート形に見えやすくなっています。
ハート外側は断層できれいに切れているように見えます。
でもよく見ると、右はしっかりと切れています。
しかし左は上の方は切れ目がありません。
そのため色の境も、
右ははっきりしていますが、左は不明確に。
ハートの外側の断崖は、中間あたりで横に線があります。
ここは上下で地質が異なります。
下が無人岩で、上とハートの中はデイサイトです。
ハートの部分は上の相と同じ地質ということは
下に沈み込んだのですね。
ちなみに、千尋岩ツアーでの終点は、ハートの右上です。
上からはこの崖の様子はほとんど見えません。
海からの展望
6年南島遠足での移動中でした。
遠望
だいぶ近づきました。
もう画面いっぱいです。
千尋岩コース
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