小笠原マルベリー

海岸付近に野生化するハマスゲ


 

概要

 

洲崎の残土置き場で見つけた

ハマスゲ(カヤツリグサ科・外来種)です。

花茎がのびていました。

ハマスゲ – Wikipedia

 

集落付近の空き地でも生えています。

 

和名の通り、

海岸に近い砂質地などが好むようです。

ですから、

山中で生えていることはまずないと思います。

 

夏から秋にかけて、花茎がのびます。

そうすると、

ムニンテンツキ(固有種)にやや似ています。

 

海岸に近い場所で、

ムニンテンツキに似ていたら、ほぼこれでしょうね。

 

小笠原で野生化しているのは

父島や母島などのようです。

 

 

 

 

和名

 

ハマスゲは「浜菅」です。

海岸付近で生えるスゲという意味です。

ハマスゲ – Wikipedia

 

スゲの語源はいくつかあるようです。

スゲ属 – Wikipedia

 

ただし、本種はカヤツリグサ属です。

カヤツリグサ属 – Wikipedia

 

ハマスゲとついたのは

葉などがスゲに似ているからとなのでしょう。

 

 

 

 

 

実際の様子

 

残土置き場で生えてきたハマスゲ

そのうち、また土に埋まります

 

茎の基部は球形状に肥大、細長い匐枝をのばす

 

花茎がのびています

 

カヤツリグサ科なので、茎は三角

 

 

 

花序は1回分枝し、小穂は線形

 

小穂には多数の両性花をつけます

黄色がおしべ(1-3)、白がめしべ(柱頭3)

 

 

 

 

 

見るには?

 

海岸に近い砂地や空き地に生えています。

 

小笠原では外来種で、印象にも残らない植物なので、

紹介することはごく稀です。

 

興味のある方はリクエストしてください。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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