小笠原マルベリー

無毛のテリハニシキソウ、分布はごくわずか


 

無毛のテリハニシキソウ、分布はごくわずか

 

概要

 

岩場に生える、テリハニシキソウ(トウダイグサ科・固有種)

草丈10-15㎝程度の多年草で、

ふつうは這うように生えています。

 

分布は

父島と兄島のごくわずかなところだけのようです。

父島は中山峠付近、兄島は見返山付近などです。

 

本種は

国内でも分布の広いシマニシキソウの変種とされます。

シマニシキソウ – Wikipedia

 

父島ではシマニシキソウの分布は広いです。

テリハニシキソウの生える環境にも、

シマニシキソウのほうが数多く生えています。

 

見分けはわりと簡単で茎と葉の毛のあるなしです。

ただし、毛の有無なので、注意深い観察が必要です。

 

ちなみに小笠原でのトウダイグサ科自生種は

本種、(シマニシキソウ)、セキモンノキなどです。

 

 

 

 

変種

 

テリハニシキソウは

国内でも分布の広いシマニシキソウの変種とされます。

小笠原では

シマニシキソウは国内帰化(外来種)とされます。

 

そこで2つの考えができます。

 

1.

変種の固有種があることを考えると、

シマニシキソウを自然分布の広域分布種と考えること。

 

変種の存在は

元の植物がないと、おきない現象だからです。

また植物の固有種というのは

少なくとも万年単位は必要かと思います。

 

2.

かつて祖先種となるシマニシキソウが入って、

長い年月を経て、テリハニシキソウに進化しました。

 

その後、人為的に、

シマニシキソウがまた国内帰化したという考え。

 

さてどうでしょうか?

 

 

 

 

 

 

和名

 

テリハニシキソウは「照葉錦草」

葉のつるつるしたニシキソウです。

 

ニシキというのは

茎の赤と葉の緑で、錦あるいは二色にたとえたという説があります。

 

 

 

 

 

 

実際の様子

 

父島の自生地の環境

 

1株の全景

 

 

葉の中央部や縁は褐色を帯びています

葉の付き方は対生、縁には鋸歯があります

 

 

葉の表面や茎は無毛

 

葉の裏も無毛

 

杯状花序に多数の花つきます

花弁はなさそうです。

白く花弁のおゆに見えるのは腺体の付属体

 

1つの花に、

雌しべのある雌花1、雄しべのある雄花複数です

 

赤く見えるのがめしべ子房が膨らんでいる部分

その先に赤い柱頭も見えます

 

白くまっすぐのびているのがおしべ

 

白い花びらのように見えるのは腺体の付属体

内側にある鶯色が蜜を分泌する腺体

 

 

 

 

 

 

シマニシキソウとの見分け

草丈や葉のサイズはシマのほうがやや大きくなるようです。

でもそれではわかりにくいのです。

 

確実な見分けは葉や茎の毛の有無です。

テリハは葉も茎にも毛がありません。

ツルツルした感じです。

 

シマのほうは葉は無毛のようなのもありますが、

茎は毛が生えています。

両者の違いは

茎の毛の有無でほぼ間違いなく見分けられます。

 

なお、テリハは個体数がごくわずかです。

 

茎に毛のあるシマニシキソウ

 

茎も無毛のテリハニシキソウ

 

 

 

 

見るには?

 

父島では中山峠の上で少し見られます。

シマニシキソウのほうが多く生えていますので、

前述の見分け方で探して下さい。

 

小港~中山峠ルート・・南・北の展望が抜群

 

中山峠は

ツアーで行く頻度は少ないです。

森歩きでリクエストがあれば行けます。

 

森歩き

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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