夜明・湾岸道路での自生植物(58)ムニンエダウチホングウシダ
目次
初めに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
90種類ほどあります。
1種類ずつ、特徴や見られる場所を紹介していきます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
(58)ムニンエダウチホングウシダ概要
ムニンエダウチホングウシダ(ホングウシダ科・固有種)は
小型の地上性常緑シダ。
寿限無ではないですが、長い和名です。
あえて切れ目を入れると、
ムニン・エダウチ・ホングウシダです。
エダウチ(枝打ち)という和名は
枝分かれがある・多いという意味のようです。
父島の林内では、
林床にわりとふつうに見られ、個体数も多いです。
他に似た種もないので、簡単に見つけられます。
小笠原での分布は
父島列島、母島などです。
小笠原でホングウシダ科植物は
本種、ハマホラシノブ、ホラシノブの3種です
本種のみ固有種で、ほか2種は広域分布種です。
この夜明・湾岸道路ルート沿いでは、
中央山から長谷にかけて見られます。
和名
ムニンエダウチホングウシダは
「無人枝打ち本宮羊歯」です。
小笠原に産する(ムニン)、
枝分かれの多い(エダウチ)、ホングウシダです。
ウィキでは
羽片が枝打ち(枝分かれ)するとなっています。
僕は
地上から出る葉柄が叢生しているからかと思うのですが・・
(人のいない島の場合、無人は「ムニン」と読む)
ホングウ(本宮)とは
愛知県犬山市本宮山(ほんぐうさん)のことです。
このあたりで発見されたとか、多いとかでしょう。
実際の様子
全景
複数株が並んで生えている状態
葉身は2回羽状複葉ですが、上部は単羽状
小羽辺は平行四辺形のような形
地上から叢生状に葉が出る
柄の付け根は褐色を帯びる
胞子嚢軍は小羽辺の上端にそってつく
ところどころ途切れる
ツアーでは
地味な植物ですので、
ツアーで紹介することもめったにありません。
山地の道端にも生えているので、
リクエストがあれば、各種ツアーで紹介します。
興味のある方はお伝え下さい。
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