雌雄異株アカテツの両性花(雄花)と雌花
目次
概要
アカテツ(アカテツ科・広域分布種)は
父島では普通に多数見られる樹木の1つです。
葉の色に特徴があるので、
遠目でもすぐわかります。
’22/5月下旬、
アカテツの花を見つけました。
本種はおおむね雌雄異株という見解です。
雌雄異株というのは
花を観察すれば違いが分かります。
(果実のありなしでも雌雄は分かります)
花の形態は両性花と雌花に分かれます。
(まれに混在する個体もあり)
ただし、
両性花は結実がなく、雄株の役割となっているようです。
そのため、
両性花と雌花で、雌雄異株ということです。
両性花は花冠が開き、
雌花は花冠が開かず、花柱が突出します。
花の様子
両性花(雄花)
葉腋に多数の小さな両性花
同上 近景
同上 近景
両性花(雄株)の花
花冠は5裂、おしべ5,めしべ1です。
両性花の花が実質雄株で、
めしべの役目が退化しているようです。
雌花
雌花も葉腋から出ていますが、
両性花よりは数が少なめ
同上 近景
雌花は花冠が開かず、花柱が突出しています
雌花はのち果実をつけます
果実は直径1㎝ほどのサイズ、
後に熟すと、黒っぽくなります
見るには?
父島では各所に見られ、個体数も多いです。
葉の色が独特なので、
遠めでもすぐに気がつきます。
雌雄が分かるのは花期です。
5-7月頃が花期です。
雌花はのちに果実つけます。
各種ツアーで紹介します。
次の記事へ