「牧野富太郎自叙伝」(牧野富太郎)
概要
1956年発行(文庫本は2004年)、
「牧野富太郎自叙伝」(牧野富太郎)。
本書は三部構成で、
第1部 牧野富太郎自叙伝
第2部 混混録
第3部 父の素顔 牧野鶴代
となっています。
うち、第3部は娘の鶴代氏によるものです。
牧野氏の生涯は
すでにほかの本で読んで、把握していました。
そのため、
本書にはそれほど新鮮さは感じませんでした。
しかし、
著者の生涯を植物にかける意気込みは
十二分に感じました。
また、
引退、老後という言葉が不要なぐらい、
最期まで活動した人生でした。
先に亡くなった奥様の
内助の功は偉大だと思いました。
夫婦というのは2人で1組。
どちらかの活躍は2人のものです。
植物に人生をささげた牧野氏、
それを支えた家族もすごいものです。
あと下世話な話ですが、
子供を10人以上も作っているのも、
すごい人ですね。
研究と夜の伽との両立です。
これも奥様との共同作業です。
牧野氏以上に
尊敬に値する奥様だと思います。
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