小笠原マルベリー

日米間海底電信線の名残(’22/8月調査・撮影)


 

概要

 

宮之浜には

日米間海底電信線が水中に残っています。

 

 

100年以上も前に設置されたものです。

 

日米間海底電信線の名残

 

以前記事にしたときは

陸上部にも見られるところがありました。

 

 

ただし、どこにあったかは

記載していませんでした。

 

’22/8月下旬に、再調査したところ、

陸上部は全く見当たりません。

 

水中は

以前と同じ場所に残っています。

 

中央部砂地の西側(左)浅いところに1本。

中央部砂地と東側(右)のサンゴとの境を沖合に行くと、

複数本あります。

 

ケーブルには付着物がかなりついて、

強くこすらないと、表面の状態は分かりません。

 

専門家によると、

かなり貴重な史跡だということです。

水中にあるものを保全・保存するのは

難しそうです。

せめて、

海岸に案内板でも設置できないものでしょうか。

 

 

 

 

 

水中の様子

 

 

宮之浜全景

中央部に砂地が広がります。

 

電信線は、

西側浅いところの砂地からサンゴにかけてと、

東側砂地とサンゴの縁にのびています。

 

 

 

 

西側浅いところ

 

付着物をこすって取った状態

 

太さは5㎝程度

 

砂地に出ている部分

 

同上 別位置

 

サンゴのところの部分

 

 

 

東側の砂地とサンゴの境

 

サンゴの付着が目立つ 水深2-3m

 

砂地の部分 水深3-4m

 

サンゴの付着が目立つ部分 水深4-5m

復数本並ぶ

 

同上 別位置

 

 

 

見るには?

 

場所は宮之浜です。

まちから徒歩でも30分ほど。

 

水中部は泳げばすぐわかるようなところにあります。

陸上部は見つけるのが難しいかと思います。

 

この浜は

景観ツアーや休憩で立ち寄ったりしています。

 

 

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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