野生化は比較的新しいキダチトウガラシ
目次
概要
キダチトウガラシ(ナス科・外来種)、
山中や道路沿いでところどころ野生化しています。
低木状です。
見るタイミングによって、
花や果実(食用)を見ることもあります。
花は小さな薄黄色の花、
小さな果実は熟れると赤です。
果実はもちろん、かなり辛いです。
本種は
果実の栽培目的で硫黄島から持ち込まれたようです。
果実、すなわちトウガラシです。
(種としてはトウガラシとは別種)
そのもとになる硫黄島のも、
戦前にどこからか持ち込まれたものと考えられます。
現在野生化しているのは
硫黄島、父島、母島などです。
父島では
それほど多くの個体が野生化しているわけではありません。
和名
キダチトウガラシは「木立唐辛子」です。
樹木になるトウガラシです。
トウガラシ(唐辛子)は、
唐から来たわけではないです。
広く外国から来たカラシという意味ですね。
実際の様子
都道沿いで生える個体 1.5mほど
三日月山の歩道沿いの個体 2mほど
千尋岩ルート切通しの個体 1.5mほど
こぶりな花冠は薄い黄緑色、5-6裂。
緑のおしべ(5-6、裂数とおなじか?)は
めしべ1を取り囲むようについています
花期は夏から秋にかけてでしょうか?
花を果実(熟れる前)
果実もかなり小ぶりで長さ1-2㎝
花を熟れた赤い果実
後ろに小ぶりな辛い果実が写っています。
葉は互生
見るには?
野生化している個体はわずかです。
赤い果実をつけていないと、
目立つことのない種です。
そのためほとんど紹介することはないです。
ただし、赤い果実が目立つので、
果実があれば、紹介しています。
果実は食べることも可能です。
ただし、かなり辛いので、
辛みが苦手の方は味を試さないように。
熟れていない緑のうちにかじると、
しびれる辛さです。
あとに残りますので要注意。
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