小笠原マルベリー

南島の植物(外周部)についての雑感(’22/12月時点)


 

 

概要

 

’22/12月時点で、

南島の植物について感じていることを記述します。

(おもに外周部の状況です)

 

なお、僕は大学や研究機関の研究者ではないので、

きちんとした科学的データはありません。

 

そのため、

感覚的、経験的な雑感ととらえて下さい。

 

ここ10年以上は、作業や調査で、

頻繁に南島を訪れ、見ています。

 

そのため、データはなくても、

かなり信頼性・信憑性はあるかと思います。

 

行政方面の方は

今後における植物の保全・保護に参考にしてください。

 

 

 

 

 

 

地上の被覆率

 

 

2022年12月時点で見る限り、

返還以降で、一番、被覆率が高いと思われます。

 

この1-2年、

台風の影響が少なく、雨量も多めが、

功を奏しているかと思われます。

 

南島の尾根から見ると、

低木と草本で、緑に覆われています。

岩が露出するところはかなり少なくなっています。

 

 

 

植物の中でも目立つのはクサトベラです。

クサトベラが茂るところは、歩くのが困難です。

つるのようにからみながらのびた枝で足を取られます。

 

 

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(46)クサトベラ

 

ヤエヤマアオキ(アカネ科・広域分布種)も

分布を拡大しているのが顕著でした

 

(色の濃いのがヤエヤマアオキ)

 

果実が利用されるヤエヤマアオキ(ノニ)

 

被覆率が高いのは

善し悪しの両面あるので、このあと記載します。

 

 

 

 

 

 

 

 

メリット

 

・緑に覆われているため、

 見た目の印象がとても映えてキレイです。

 

・植物に覆われ、日陰になり、地上部・地下の温度が下がり、

 生物の生息環境がよくなる可能性?

 

 

 

 

 

デメリット

 

・クサトベラが茂ると、そのエリアを歩くことが困難に。

 調査・作業での歩行に苦労。

 

 結果として、調査項目の見落としの可能性?

 特に外来種侵入の発見が遅れる可能性大。

 

 

・クサトベラの繁茂で、

 地上で営巣するカツオドリの繁殖に影響する可能性?

 

・外来種やシロツブの繁茂

 後述します。

 

 

 

 

 

 

外来種の繁茂

 

・数年前から、 ジュズサンゴが分布を拡大。

 この1‐2年、爆発的増加。

 

(ジュズサンゴが尾根上に広がる場所)

 

 多年草で、定着すると、ずっと生えています。

 クサトベラの生息場所を圧迫するエリアも。

 

(ジュズサンゴが下方に広がりクサトベラを圧迫)

 

・シンクリノイガはかなり減少

 

 

 近年の優先的・反復的駆除のため、

 かなり減っています。

 今後はやや作業量を減らしてもいいのでは?

 

 

 

 

・その他の種

 

(タバコ)

 

(秋に穂をつけるイネ科・メヒシバの仲間)

 

 シンクリノイガを優先作業のため、

 他の樹種の駆除が手薄に。

 イネ科(秋にのびる)、タバコなどがやや目立ちます。

 

 

 

 

 

 

シロツブの繁茂

 

 

南島で分布を広げる広域分布種・シロツブ

 

シロツブ(マメ科・広域分布種)は、

自生種のため、駆除対象ではないです。

 

しかし、繁茂がひどいところは、

枝払いなどで、分布拡大を抑えています。

理由は

海鳥の繁殖に影響を与えうるといいうことからです。

 

本種は冬場に果期となります。

その時期を狙って果実を刈り取るのも、

いいのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

提案

 

・クサトベラの繁茂がひどいところは

 枝払いをして作業・調査道を確保する。

 

・シンクリノイガ駆除作業は

 作業頻度を落とし、現状維持程度を続ける。

 

・ジュズサンゴ駆除作業は

 これ以上繁茂させないよう、徹底的に駆除作業する。

(すでに手遅れかも・・・)

 

・シロツブは果期に果実を刈り取る。

 

・業者に発注する駆除作業は

 作業回数を増やすか、ジュズサンゴ対策を別発注する。

 

 

 

 

 

 

これらの意見・提案

 

特に書面で

行政関係に提出することはありません。

 

上記記載コメントは

南島の会議などで、意見として述べていこうと思います。

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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