小笠原マルベリー

果実が利用されるヤエヤマアオキ(ノニ)


 

 

概要

 

常緑小高木のヤエヤマアオキ(アカネ科・広域分布種)。

ヤエヤマアオキ – Wikipedia

 

果実が食用になるせいか、

集落内でも植栽があります。

自然分布では海岸付近が生息地です。

 

果実の見た目からしても、

明らかに海流散布しそうです。

 

花期は夏場のようですが、

あまりはっきりせず、一年中花が見られます。

そのせいか、果実も一年中ついています。

一般的な果期は

11月ごろからの涼期になってから。

 

小笠原では

父島、南島、母島、向島、硫黄島などに分布します。

 

南島では

近年、生育が目立ち、個体数も増えています。

緑が濃いので、遠目でもよくわかります。

 

 

果実が飲料など食用利用ができて、

ハワイ起源のノニという名で通っています。

 

 

 

 

 

 

和名

 

ヤエヤマアオキは「八重山青木」と書きます。

 

広域分布種で、

八重山だけに分布するわけではありません。

ヤエヤマで見られる、

あるいは多いなどの意味合いでしょう。

 

アオキは

葉がアオキに似ているからのようですが?

科は異なります。

アオキ (植物) – Wikipedia

 

他に

アオキ、ウコンノキ、ノニなどともいわれます。

ノニはハワイ起源です。

 

国内でも、

果実の食用利用ではノニで通っています。

 

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

集落内の個体1

 

樹高3ⅿほど

 

 

 

集落内の個体2

 

 

樹高5ⅿ以上

 

頭状花序から複数の花をつけます

 

 

 

花は白5裂、おしべ5、めしべ1(柱頭は2裂)

 

果実は多花果(たかか)

より詳細は液果型多花果のようです。

サイズは楕円形で長径は10㎝ほどです

 

https://stkyjbird.web.fc2.com/study.htm

複合果 – Wikipedia

集合果と多花果 (tsukuba.ac.jp)

 

 

同上

 

 

葉は全縁で、楕円形、先端はとがります

 

表面には光沢があります

 

 

 

 

葉のつきかたは対生

 

 

 

 

 

 

見るには?

 

父島では

自然分布はそれほど多くはない気がします。

あまり生えている海岸が思い浮かびません。

 

ただし、集落内に植栽がぽつぽつとあります。

広域分布種なので、集落内の個体は、

島外から持ち込まれたものもあるかもしれません。

 

興味のある方はリクエストして下さい。

集落内のものは各種ツアーで紹介できます。

 

全ツアーメニュー

 

 

 

 

参考

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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