小笠原マルベリー

黄色い粒状のマツバラン単体胞子嚢群


 

 

概要

 

小型の常緑性シダ、

マツバラン(マツバラン科・広域分布種)。

 

樹上や岩上などに着生して生える。

 

夜明・湾岸道路での自生植物(61)マツバラン

 

マツバランは細い茎だけのシダ。

 

シダは一般的に

葉の裏に胞子をつけることが多い。

 

しかし

このマツバランには葉がない。

 

胞子がつくのは

茎のところどころにつく黄色の粒がそうである。

色ははじめは緑で熟れて黄色になる。

 

これは単体胞子嚢群という。

単体胞子嚢群とは、

数個の胞子嚢が一つの単位としてまとまった姿をとる構造。

 

マツバランは3個が一体となっている。

 

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

樹上に生えている個体

 

 

多数の黄色の粒のような単体胞子嚢群

 

単体胞子嚢群は

枝につくごく短い側枝の上に単生する

はじめ緑色、熟すと黄色に変わる

 

単体胞子嚢群は三室

 

胞子嚢群が3個合着

 

 

 

 

 

 

見るには

 

地味な植物で、

それほど目立ってあちこちで見られるわけではない。

 

そのため、

ツアーで紹介することは少なめである。

リクエストがあれば、各種ツアーで紹介ができる。

興味のある方はお伝えいただきたい。

 

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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