樹木に着生する地衣類のオガサワラスミレモモドキ
目次
概要
このブログで地衣類を紹介するのは
これがはじめてだろう。
樹木に着生して生えている
オガサワラスミレモモドキ(地衣類・広域分布種)。
僕は意識していなくて、
ツアー参加者が気づき、僕に聞いてきた。
形はきのこっぽいのだが、
緑色で、触ってみると、ふわふわしていた。
これは地衣類だと思い、
ネットで検索して、ようやくわかった。
オガサワラスミレモモドキで
間違いないようだ。
オガサワラとつくが、
沖縄方面でもあるので、広域分布種である。
父島では
標高が300m近いところに分布するのを確認ずみ。
今後さらに要調査。
和名
オガサワラスミレモモドキ
は「小笠原菫藻擬(き)」と書く。
小笠原に産する
スミレモに似た種(モドキ)ということであろう。
ただし固有種ではない。
スミレは
スミレのような匂いからきているようだ。
そういう匂いがあるのは外国の種で、
日本の種はそういう匂いがないようだ。
スミレモ属の仲間 Trentepohlia spp. (tonysharks.com)
現地の様子
生えている様子1
一見すると、
形状は小さなサルノコシカケのよう
同上2
同上3
近景
そばで見ると、繊維状のもので形状ができている
見るには
まだ情報は少ないが、
千尋岩ルートでは衝立山付近の樹幹で見られる。
気にして見ると、それなりの数があった。
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