硫黄島で野生化するクサトケイソウ
目次
概要
つる性の
クサトケイソウ(トケイソウ科・外来種)。
ヤサイトケイソウともいうようだ。
小笠原での分布は父島、硫黄島。
硫黄島では各所に野生化している。
父島ではまだ野生化したのは見たことがない。
植栽のものは
亜熱帯農業センターで展示されている。
花期は3-4月頃のようで、
パッションフルーツよりやや小ぶりな花をつける。
花色(ピンク~薄紫)も
パションフルーツよりもやや薄い。
開花の前は
網状のものにくるまれているのが特徴的。
和名
クサトケイソウは「臭時計草」と書く。
全体に臭いにおいがあるので、
くさいトケイソウの意味。
トケイソウ Passiflora caerulea トケイソウ科
とはいっても、
果実は食用になるよう。
ヤサイトケイソウ(野菜時計草)ともいわれる。
(由来は不明・要調査)
生えている様子
つるがのびて広がる個体
開花するところは
網状のものにくるまれている
花冠の後ろ側
3つの網状のものにくるまれる
花の部分を保護する役割のように見える
開花直前
開花した個体
ピンク~薄紫の花冠
ピンク~薄紫の花冠は花弁5と萼片5、
花弁(手前側)・萼片(後側)は交互につく
糸状のものは副花冠
中央部はおしべ5、めしべ1(柱頭3裂)
葉は互生
葉の形は3裂(形にはかなり変異あり)
葉先はやや尖る
表面は柔毛がある
見るには
観光では
硫黄島に行くことはできない。
父島では
亜熱帯農業センターの農産物展示ハウスで
見ることができる。
景観、森歩きなどで訪れることがある。
リクエストいただきたい。
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