小笠原マルベリー

硫黄島・摺鉢山(標高170m)


 

概要

 

硫黄島南西部には摺鉢山がある。

硫黄島の最高地点で、標高は170ⅿ。

摺鉢山 (東京都) – Wikipedia

硫黄島 | 小笠原村公式サイト (vill.ogasawara.tokyo.jp)

 

摺鉢山はパイプ山ともいわれる。

島の外部から見ると、

パイプのように見えるところから。

 

摺鉢山までは車道があり、

山頂直下まで車で行くことができる。

 

山頂は平らで、

日米の複数の史跡が設置されている。

 

山頂北側には噴火口ものぞめる。

 

なお、

硫黄島は観光では行くことができない。

ただし、

業務で訪れた人の多くが視察する場所ではないだろうか。

 

ということで、

僕も視察させてもらった。

 

訪れた日は天気もよく、

硫黄島の展望もよかった。

また、南硫黄島も見えた。

 

 

 

 

 

<展望動画>

 

 

 

 

 

 

山頂の展望

 

 

全景  左・西海岸  右・南海岸

 

西海岸方向  

 

奥にコンクリート船残骸、釜岩、監獄岩など

 

南海岸方向  

 

奥に自衛隊基地

 

山頂

 

史跡が複数

 

同上(逆方向)

 

噴火口

 

 

 

 

 

 

 

山頂の史跡

 

 

米軍戦勝記念碑

 

同上  近景

 

第一・第二御楯特別攻撃隊慰霊碑

 

同上 碑文

(なお改行位置は実際の碑文とは異なる)

硫黄島 (xdomain.jp)

・・・・・

 昭和十九年六月米軍は

サイパン島占領後十月には同島にB29を展開して、

日本々土の爆撃を企図した。

 

 これに対し我軍は十一月初めより年末近くに

陸海軍の大型機が本島より発進して、

十一回に亘り延べ七十三機が夜間爆撃を繰り返したが、

米軍側の対応措置強化に伴い我が方の損害急増し

遂に三十四機が未帰還となり、

これに伴う搭乗員の損耗も甚大となった。

 唯この間十一月二十七日朝本島を発進して

彩雲二機に誘導された零戦十二機が

サイパン飛行場のB29に対し白昼銃撃を敢行し、

米軍の心胆を寒からしめたが、

これ即ち第一御楯特別攻撃隊である。

 

 斯る戦勢に鑑み米軍は

速やかに硫黄島を奪取する必要に迫られ、

昭和二十年二月大挙攻略軍を編成して侵攻し来たのである。

これに対し我が方は

第二御楯特別攻撃隊が大戦果を挙げる一方、

島上に於ては月余に亘り

約七萬の彼我攻防軍が過酷な戦闘を續けたが、

当時大本営宛報告電の一節に

「本戦闘の特色は、

 敵は地上に在りて、友軍は地下に在り」とあり、

良く戦闘の様相を表わしている。

 

 今この山頂に立ち四個の碑石を眺め

更に俯瞰して道標を辿り当時の戦況を偲ぶ時、

その由来を判然と識ると共に、

雲涛千里海陽沈む情景に思いを馳せ滂沱合掌する次第である。

・・・・・

 

 

慰霊碑

 

硫黄島戦没者顕彰費

 

同上 碑文

 

 

 

 

 

 

見るには

 

一般観光で行くすべはない。

 

墓参や遺骨収集事業に参加する機会があれば、

島内視察で見ることが可能である。

 

硫黄島には

海上自衛隊、航空自衛隊が常駐している。

 

そのため、

内地の基地からは定期的に輸送機が飛んでいる。

片道2時間以上かかる。

 

小笠原島民の場合、

父島からヘリで硫黄島に渡る場合もある。

 

いずれにせよ、前述の通り、

一般観光などでは行くことはできない。

 

 

 

 

 

 

 

参考

 

 

硫黄島・南鳥島

 

村主催硫黄島訪島事業で上陸した硫黄島(2007年・再編集版)

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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