ピンクの蝶形花をつけるドクフジ(デリス)
目次
概要
例年、
GWごろから開花するドクフジ(マメ科・外来種)。
学名からデリスともいわれる。
落葉のつる性樹木(藤本)である。
4月ごろから、新葉が目立ってきて、
その後、開花も見られる。
開花すると、
ピンク色の蝶形花でよく目立つ。
原産地は東南アジア。、
1917年(大正6年)移入され、
父島、母島で栽培が始まったとされる。
根から農薬、殺虫剤を作るためだったようだ。
現在はデリスの栽培はほぼないと思われる。
父島、母島では、
戦前の耕作地跡などに野生化している。
和名
ドクフジは「毒藤」と書く。
毒性のあるフジに似た種という意味である。
デリスは学名の属名(ドクフジ属)から。
実際の様子
野生化して広がる様子
つる性木本で、他の樹木にからみついている
葉のつきかたは奇数羽状複葉
葉の先端部
新葉
はじめは枯れたような色合い
徐々に緑色が出てきて普通の葉の色になる
総状花序の先に多くの花をつける
同上
花はピンク色
一目でマメ科とわかるような蝶形花
5弁花で、
上が旗弁1、下が翼弁(外)2、竜骨(内)2
5弁花だが、翼弁2、竜骨弁2が二重に重なり、
閉じている状態でわかりにくい
竜骨弁の内側にはおしべ10、めしべ1
竜骨弁内部拡大
おしべは2体で、
1と9に分かれ、9は束になりめしべを包んでいます。
見るには
父島では、
集落周辺や耕作地跡などで野生化している。
そのため、道沿いでも見られる。
ツアーでの紹介はあまりない。
ただし、花期は花が目立つので、
各種ツアーで紹介もしている。
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