小笠原マルベリー

ムニンビャクダン開花確認(’23/5月中旬)


 

概要

 

’23/5月中旬、

ムニンビャクダン(ビャクダン科・固有種)の開花確認。

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(43)ムニンビャクダン

 

夜明道路、長崎歩道沿いで探したうち、

開花確認は夜明道路沿いの1株の個体だけだった。

 

他の個体は

つぼみすらつけていないようだった。

 

旭山歩道沿いにも複数個体あるが、

そちらもつぼみすらなかった。

(衰退傾向)

 

電信山(奥村側)には100個体以上ありそうな、

まとまった群落があるが、そこも開花は見られなかった。

 

道路沿いの個体も枯死がいくつかあって、

個体数を減らしつつあるように感じています。

(要注意)

 

個体数が少ないだけではなく、

遺伝的にも多様性がないようである。

「各集団が

 単一または少数のクローンにより維持されている可能性が高い。

 また、集団間でも多型が検出されなかったことから

 各集団が近年の同祖的な期限に由来しているのかも知れない。」

とある。

分子マーカーを用いたムニンビャクダンの遺伝構造の解析 (jst.go.jp)

 

本種の保全についても、

本格的に実施する時期に来ていることだろう。

 

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

開花確認個体 樹高2mほど

 

道沿いにある

 

 

 

同上  林冠部分

 

開花確認部分

 

まだつぼみの方が多い

 

 

同上 近景

 

淡緑色4弁、おしべ4、めしべ1

 

おしべの葯はそれぞれ2室

めしべの柱頭は3裂(この花は2裂に見える)

 

 

 

 

 

 

見るには

 

長崎付近の道路沿いや歩道沿いが

見やすい場所である。

旭山も歩道沿いにあるが、

衰退傾向でわかりにくい。

どちらも自分で行くことができる。

 

ただし、目立ちにくいので、

見慣れていないと見つけるのが難しいかも。

 

長崎は景観ツアーや森歩きで、

旭山は森歩きで訪れる。

 

長崎付近は道路沿いでも生えていますが、

数も少なく、見つけるのは難しい。

 

 

 

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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