小笠原マルベリー

花のような萼片が残るムラサキツクバネカズラ


 

概要

 

’23/6月初旬、

ムラサキツクバネカズラ(クマツヅラ科・外来種)

の萼片に気がつきました。

 

本種は、

つる性で他の樹木に絡みついている。

 

開花後、花はすぐ落ちて、

蕚片はしばらく残ります。

その萼片が花のように見える。

 

今年は、

もうすでに花は落ちてしまったようだ。

花はまた来年いいタイミングで見たいと思う。

 

本種は、東京都亜熱帯農業センターで、

1ヵ所生えている場所がある。

まだ人家など、

他の場所では見たことがない。

(要調査)

野生化もしていないはず。

 

 

 

 

 

 

和名

 

ムラサキツクバネカズラは「紫衝羽根葛」と書く。

 

紫の花で、

羽根つきのつくばねに似た果実をつけるつる植物。

 

本種は、

ペトレア(属名)、ペトレア・ヴォルビリス(学名から)、

パープルリース、サンドペーパーバイン(両方英名)、

ヤモメカズラ(和名)ともいうようだ。

 

ただし、

ヤモメカズラは違う種というブログ記載もあった。

(今後要調査)

ムラサキツクバネカズラ | 沖縄  野の花賛花のブログ (ameblo.jp)

 

ヤモメカズラは(上記の見解もあるが)、

「寡(寡婦)葛」と書く。

 

どうやら、

花弁がすぐ落ちて、萼片が長く残ることからのようだ。

萼片を寡婦にたとえているのである。

 

しかし、

ブラジル名「Coroa Viuva (寡婦の花輪の意)」が由来

との記載もある。

ムラサキツクバネカズラ | 沖縄  野の花賛花のブログ (ameblo.jp)

 

さてどちらか?

 

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

つる性のため、他の樹木にからみついている

 

葉は対生

表面がややザラザラしている

 

萼片5が残った状態  

 

萼片 拡大

 

開花直後(数年前の記録)

 

手前の濃青紫が花で5裂、

後ろの淡紫色の方が萼片5

 

花の中央部付け根に

目立たない形でおしべ4、めしべ1

 

 

花と萼片  拡大

 

 

 

 

 

見るには

 

東京都亜熱帯農業センター展示園では

1ヵ所生えている。

 

父島のおもな観光・学習施設

 

ただし、かなりわかりにくい。

樹名の標識もないかと思う。

 

ツアーでは

たまにここを訪れることがある。

本種に興味のある方はお知らせいただきたい。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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