小笠原マルベリー

シュクシャが花盛り(’23/7月下旬)


 

概要

 

’23/7月下旬、

ハナシュクシャ(ショウガ科・外来種)が花盛り。

 

白花のシュクシャ

 

白花がよく目立っている。

場所は中央山園地の歩道。

 

近くに行くと、

かなり芳香も漂わせている。

 

大柄な白花、一見すると、

唇弁1と花弁2のように見える。

しかし、

これはいずれもおしべが形を変えたもの。

 

本来の花被片は

花の基部の筒状、後ろ側の線形などになっている。

 

花のつくりはかなりわかりにくいので、

以前のものと同じだが下記に再掲する。

 

 

 

 

 

 

花のつくり

 

 

「花被片は6(萼片に相当の外花被3、花弁相当の内花被3)、

 おしべ6,めしべ1。

 

 外花被3は花の基部に筒状になっている。

 内花被は白で3裂し、線形になっている。

 後ろから見て細い線形のものです。

 

 おしべは外3、内3で計6。

 外の3のうち1は退化し、

 2は唇弁の脇に付属片(花弁状)となっている。

 内の3のうち、

 2は唇弁に、残る1つが機能している。

 

 白くて大きい上向きが唇弁だが、

 これは花弁ではない。

 おしべ2が唇弁の形になったもの。

 下側左右の花弁のようなものもおしべ1ずつ。

 

 棒状にのびて、先端部が桃色で丸い形のものが、

 機能しているおしべ1。

 葯は内側(めしべがある側)についている。

 

 めしべも、おしべと一体で、細い棒状のものが延び、

 先端に柱頭が見える。」

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

中央山の歩道脇に広がるシュクシャ

 

 

大柄な白花で芳香もある

 

花被片のように見えるのはおしべが変形したもの

この写真では

細い線形のものが本来の花被片3

(見えているのは2)

 

 

おしべとめしべが一体となったもの

 

 

 

 

 

 

見るには?

 

ルート沿いで見られるのは中央山園地のみ。

 

 

景観ツアーや森歩きで訪れる。

 

 

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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