「調所笑左衛門」(佐藤雅美)
目次
概要
2001年発行、
「調所笑左衛門」(佐藤雅美)。
調所笑左衛門 – 株式会社 学陽書房 (gakuyo.co.jp)
はじめは
「薩摩藩経済官僚」というタイトル。
のちに現タイトルに改題。
タイトルの通り、
主人公は調所笑左衛門(ずしょ しょうざえもん)。
実はこの本読むまでは
名前を聞いたことがある程度だった。
斉彬を慕った西郷や大久保から疎んじられ、
歴史の表舞台に残りにくかった模様。
内容
調所が
14歳で茶坊主になったころからの生涯を描く。
彼は
若い時から頭角をあらわすような人物ではなかったよう。
藩に仕え、
藩の財政を任されるようになるまでかなりかかる。
その間に徐々に経験・知見を高めた。
本文でも前半はそのころのこととなる。
読んでいて、あまり面白みがない。
かなり時が経ってから、
借金にあえぐ、藩の財政を任されるようになる。
そして、再建までこぎつけた。
このあたりは成功物語となる。
しかし、島津斉興と斉彬とのはざまで
斉彬に疎まれるようになる。
最期は島津斉彬の陰謀などにより、
自害して果てた。
著者によると、彼の財政再建なくしては、
幕末の薩摩の活躍はできなかったであろうとのこと。
とても功績は大きい。
参考
図書 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
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