小笠原マルベリー

ムニンシュスラン開花確認(’23/10月下旬)


 

 

概要

 

’23/10月下旬、

ムニンシュスラン(ラン科・固有種)の開花確認。

 

ムニンシュスランは葉が繻子に似たラン

 

昨年(2022)は、

10月中旬に記事を書いている。

大きくは違わないと思うが、

昨年よりは、若干開花が遅いのかもしれない。

 

ムニンシュスラン開花が進む(’22/10月中旬)

 

父島で見られる小笠原の固有ランは

アサヒエビネエをのぞくと、みな小さくて目立たない。

しかも、

生えているところが限られているものがほとんど。

 

本種も、父島でガイドしているルートでは、

夜明山以外ではめったに見ない。

千尋岩ルートはわずかにある。

 

なので、

ムニンシュスランを見るのは夜明山をおすすめする。

(指定ルートのため、観光の方はガイドさんと)

 

夜明山戦跡群

 

夜明山はあちこちに多数自生。

とはいっても、

草丈・花茎合わせても20㎝程度。

林床で生えているので、

気づかすに、踏んでしまう恐れもある。

 

少しでも踏みつぶさないよう、

林床に注意して歩ていただきたい。

 

 

 

 

 

 

開花の様子

 

 

 

開花個体

花茎がのびてもせいぜい20㎝程度

 

花茎の部分

総状花序がつく

 

 

白い小花が多数つく

花は白、花被片6(花弁3、萼片3)

 

花の拡大

 

白い花被片6(花弁3、萼片3)

 

下側の中央で大きいものが唇弁1、

その両脇は側萼片2

唇弁の奥で黄色く見えるのは距

 

上側の大きいものは背萼片と側花弁が重なっている

内側に側花弁2、外側に大きな背萼片

側花弁はわかりにくい

 

背萼片と側花弁の中にある棒状の部分が

蕊柱(ずいちゅう)

蕊柱の花粉塊は2

 

葉が和名の由来となった

繻子(シュス)に似た肌触りといわれる

 

 

 

 

 

見るには

 

父島では夜明山が確実。

 

夜明山は、

戦跡ツアー、森歩きで訪れている。

 

千尋岩ルートもわずかに見られる。

 

それぞれのコースで、見たい方はリクエストを。

 

全ツアーメニュー

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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