ムニンシュスラン開花・・かなりこぶりで地味
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ムニンシュスラン開花・・かなりこぶりで地味
概要
’20/11月初旬、
ムニンシュスラン(ラン科・固有種)開花しています。
草丈は20cm前後です。
花は白で、かなり小さく、地味な花です。
そのためか、
固有種のランですが、あまり人気はないような気がします。
おもに、湿っぽい高木林内で自生します。
父島では分布に偏りがあり、
あるところにはまとまって生えています。
乾いた低木林ではまずないです。
小笠原での分布は
父島と母島だけのようです。
シュスランの仲間では、
ナンカイシュスラン(固有種)が硫黄島に分布します。
和名
ムニンシュスランは「無人繻子蘭」と書きます。
葉が繻子(織物)に似ているためについた名前です。
繻子織は洋服地ではサテンです。
小笠原に自生する、
葉が繻子に似た蘭という意味ですね。
花
総状花序に多数の花をつけます。
花は白、花被片6(花弁3、萼片3)です。
花のつくりを解説すると、
下側の中央で大きいものが唇弁1、その両脇は側萼片2。
上側の大きいものは背萼片と側花弁が重なっています。
内側に側花弁2、外側に大きな背萼片です。
側花弁はわかりにくいです。
背萼片と側花弁の中にある棒状の部分が蕊柱(ずいちゅう)です。
ツアーでは
本種は夜明山に多いので、
そこを歩くのが一番観察しやすいです。
定番は戦跡ツアーですが、森歩きでも歩きます。
千尋岩コースでも一部で生えています。
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