小笠原マルベリー

野羊山の三八式野砲洞窟陣地・・外扉・砲身・車輪など


 

 

概要

 

野羊山中腹にある三八式野砲の洞窟陣地。

中には破壊された三八式野砲が3門残る。

 

三八式野砲洞窟陣地(野羊山)

 

父島では

三八式野砲が見られるのはここだけ。

貴重な戦跡である。

 

この砲台はすでにブログで紹介している。

 

三八式野砲洞窟陣地(野羊山)

 

この記事では

外扉、砲身の破壊状況、車輪について報告する。

 

 

 

 

 

 

外扉

 

 

外扉は鉄扉が残る。

 

地上部に蝶番があり

鉄扉を跳ね上げて閉める構造になっている。

 

上部には滑車があるので、

開閉用にワイヤーがあったのだろう。

 

 

地上部に残る鉄扉

 

地上部の蝶番で開閉

閉めるときは鉄扉を上にする

 

銃眼上部に残る滑車

 

開閉時にワイヤーを使ったと思われる

 

 

 

 

 

 

砲身

 

3門とも、先端部が破壊。

それ以外の部分は原形のまま。

破壊の仕方は分からないが、

先端部だけで爆破したことは間違いない。

 

 

南側(山頂より)の1門

 

 

南側(ふもとより)の1門

 

北側の1門

 

 

 

 

車輪

 

野砲は移動式なので、

1門につき、2つの車輪がつく。

 

陣地に残る3門のうち、

1門の車輪1つがほぼ原形で残る。

 

 

ほぼ原形の車輪

 

南側(ふもとより)の1門の片側車輪

 

 

 

 

 

 

参考:展望

 

 

南側(山より)

 

南側(ふもとより)

 

<陣地近くの尾根からの展望動画>

 

 

 

 

 

 

 

三八式野砲と野羊山ルート

 

父島では三八式野砲が見られるのはここだけ。

残しておきたい砲台である。

 

また野羊山ルートは展望も素晴らしいので、

観光の指定ルートとして復活させたいルートである。

 

 

 

 

 

 

訪れることは

 

実際の道のりは

洲崎飛行場跡から尾根道を上り30分程度。

 

野羊山ルートは、観光ルートから外れている。

そのため、

ツアーなどでは紹介はしていません。

 

ただし、バッファーゾーンなので、

足場の悪いのが承知のうえ、健脚であれば、

紹介することは可能である。

 

戦跡ツアー

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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