『司馬遼太郎の「かたち」』(関川夏央)
目次
概要
2000年発行、
『司馬遼太郎の「かたち」』(関川夏央)。
司馬氏が「この国のかたち」の原稿を送るときに、
編集長に手紙を添えていたそうだ。
その手紙を読むと、
そのときの司馬氏の気持ちがよく現れている。
原稿が書かれた時期を振りかえると、
事件などが隠喩となって反映されていることが、
この本を読むとわかる。
「この国のかたち」を、
深読みしたい人におすすめ。
「この国のかたち」
はじめは、読みは同じだが、
「この土(くに)のかたち」であった。
編集長や司馬夫人の説得で、
「この国のかたち」になったとのこと。
史料・資料
有名な話であるが、
司馬氏は小説を書く時、史料・資料を集めまくる。
古書店から、
関連本がまったくなくなったりするぐらい。
彼の作品は、
司馬史観と言われたりする。
司馬氏はきちんと史実を押さえた上で、
小説を書いている。
そこは誤解してはいけないと思う。
目次
第1章 日本は必ずしもアジアでなくともよい
第2章 司馬遼太郎の文学と方法
第3章 書かれざる『坂の上の雲』その終章
参考
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