「龍馬のすべて」(平尾道雄)
目次
概要
1966年発行(新装版は1985年)、
「龍馬のすべて」(平尾道雄)。
龍馬のすべて (新装版) – 高知新聞総合印刷 (ocnk.net)
初めは高知新聞に連載されたもの。
おもに龍馬の青年期以降の生涯が書かれている。
それぞれの出来事については、
手紙・文書など丹念に一次史料にあたっている。
その上で、
著者ならではの見解を加えて解説している。
史実に忠実にあろうとする精神がよく伝わる。
ちなみに、その引用文書がかなり記載されるが、
候文なので、かなり読みづらい。
平尾氏は、戦前から、
土佐藩や坂本龍馬などを研究し、著者も多数。
目次
1.暁の鐘が鳴る
2.怒涛の時代
3.海援隊
4.維新史を照らすもの
5.余禄
あとがき
主要事項検索
主要人物検索
参考図書
著者は、
「坂本龍馬と明治維新」(マリアス・ジャンセン)の訳者でもある。
同時期には、
「竜馬がゆく」も発行されている。
上記作品と、
「龍馬のすべて」は内容の共通点が多い。
平尾氏は戦前から龍馬関連著作があるので、
ジャンセンも司馬も、かなり参考にしたであろう。
この3冊でいえば、
まずは「竜馬がゆく」をおすすめする。
さらに他の2冊を読めば、
それぞれの出来事により詳しくなれる。
なお、現在では、
当時とは異なる、新たな見解もあろう。
3冊とも発行がかなり古いので、
そこはご理解いただきたい。
IF
もし、龍馬の暗殺がなければ、
世の動きはきっと変わっていたであろう。
龍馬のその後は、
政治の世界ではなさそうな言動があった。
なので、
経済の世界を動かしたかもしれない。
そうすると、
岩崎弥太郎(三菱)も、渋沢栄一も、
違った形だったかもしれない。
フィクションでいいので、
だれか「龍馬その後」を書いてくれないだろうか。
光秀や義経伝説のように。
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