小笠原マルベリー

むし塚・・ミカンコミバエ再侵入警戒調査室裏


 

 

概要

 

小笠原小中学校のすぐそばに、都立大学の施設がある。

そのすぐ脇に

ミカンコミバエ再侵入警戒調査室がある。

かつては、

東京都害虫研究室(ミカンコミバエ研究室)

という名称だったようだ。

 

その調査室のすぐ裏手にあるのが、

この「むし塚」である。

 

碑はごく小さく、建物のすぐ裏手の場所なので、

気づく人もかなり少ないかと思う。

 

建立は1983/4/25、

総合事務所・小笠原支庁関連職員によるものだそうだ。

50th_anniversary.pdf (tokyo.lg.jp)(105ページ参照)

 

2023年時点では、かなり崩れていている。

そのため、

本来の原形は分からなくなっている。

 

正面の「むし塚」は何とか読める。

原形のときには、

右側面に1983と入っていたという。

これはもうわからない。

 

ここでいうむしとはミカンコミバエを指す。

その供養である。

 

建碑のころはまだ根絶には至っていなかった。

そのため、

供養と根絶成功の祈願に虫霊祭を行っている。

 

 

 

 

 

 

ミカンコミバエと調査室

 

小笠原でのミカンコミバエの根絶は、

1985/2/15に国から宣言された。

ミカンコミバエ – Wikipedia

ミカンコミバエ / 国立環境研究所 侵入生物DB (nies.go.jp)

 

その後も、

引き続き警戒調査が行われている。

そのための施設がこの調査室である。

病害虫防除に関すること|東京都小笠原支庁 (tokyo.lg.jp)

 

 

 

 

現地の様子

 

調査室

碑はこの建物のすぐ裏手

 

同上入口

 

同上

 

碑は地上に近い崖地に設置

 

碑近景

もろい岩(母島ロース石)なので、

これからも崩れそう

ロース石 – Wikipedia

 

 

 

 

 

見るには

 

ミカンコミバエ再侵入警戒調査室、

小笠原小中学校近くにある。

 

そのすぐ裏手にこの碑はある。

 

ツアーで訪れるはまずない。

興味のある方には場所を教える。

 

全ツアーメニュー

 

 

 

 

参考:再侵入警戒調査

 

現在も、

再侵入警戒調査は続けられている。

病害虫防除に関すること|東京都小笠原支庁 (tokyo.lg.jp)

 

山中には

ミバエトラップ(スタイナー型)が設置されている。

 

 

山中に仕掛けているトラップ

円筒形

 

外観

 

内部

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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