「小笠原自然年代記」(清水善和)
目次
概要
1998年発行、
「小笠原自然年代記」(清水善和)
小笠原自然年代記 – 岩波書店 (iwanami.co.jp)
「自然史の窓」シリーズの3巻目にあたる。
著者は植物の研究者。
植物を主題材として、
小笠原の進化の特徴を述べている。
著者の研究に基づく記述もかなり含まれる。
一般向けの書物とはいえ、専門的な部分もある。
やや難しく感じるところもあるだろう。
1998年発行の図書なので、
すでに25年を経ている。(2023末時点)
しかし、書かれている価値や問題点は、
今でも古びてはいない。
著者が述べる植物の価値も含め、
自然の価値が認められ世界自然遺産となった。
一方では、
外来種の問題はより顕在化している。
ガイドさんにとっては、
この本には、ネタがたくさんあると思う。
目次
はじめに
1 小笠原との出会い
2 島の創世紀
3 巨大島とフトモモ林
4 群島化と植生の分化
5 受難の始まり
6 つかの間の休息
7 急激な開発
8 島の未来は
おわりに
著 者
著者は、1976年より小笠原諸島に通い続け、
大洋島の植物の進化・生態とその保護について、
調査・研究を続けてきた。
小笠原の自然関連の会議では、
委員や座長をされている。
僕も会議や島内で何度もお目にかかっている。
体験するなら
本書に書かれていることは
自分で歩くだけではわかりにくい。
各種ツアーで、
小笠原の自然については解説している。
より知りたい方は、
その中でも、森歩きをお勧めする。
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