「司馬遼太郎 歴史のなかの邂逅5」(司馬遼太郎)
目次
概要
2011年文庫化発行、
「司馬遼太郎 歴史のなかの邂逅5」(司馬遼太郎)
この文庫本シリーズは全8巻。
歴史上の人物を主題とするエッセイを
集成したもの。
5巻は、
「坂本龍馬~吉田松陰」で22篇が収録されている。
中でも、
坂本龍馬(坂本竜馬)の話しが大半である。
エッセイの集成なので、話は重複するものがある。
もうすでによく知られた話しが多いが、
坂本龍馬ファンには楽しめる本であろう。
坂本がもし生きのびていれば、
時代展開は変わっていただろうと期待ができる。
龍馬の果たせなかった夢を引き継いだのは、
結局、岩崎弥太郎(三菱)だった。
最後の5篇は長州系で
そこでは吉田松陰・高杉晋作が主となる。
長州では、この時代の主役級で、
維新以降まで生きのびたのは、木戸孝允だけだった。
高杉が生きのびていれば、
薩摩の動きもまた違ったかもしれない。
高杉、坂本と、
早くに惜しい人物をなくしたものだ。
参考:竜馬
参考:吉田松陰・高杉晋作
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