小笠原マルベリー

海軍第二百四設営隊釜場に残る石井式濾水機(硫黄島)

 

 

概要

 

硫黄島には、

複数箇所に石井式濾水機が残ると聞いていた。

 

その1ヵ所が、

海軍第204設営隊の釜場である。

「731部隊」隊長の「発明品」発見(酒井 聡平) | 現代新書 |

 

204設営隊の釜場には

大きな釜と鍋が並んで5か所残る。

(数は違っているかもしれない)

 

その窯場のそのすぐ奥に、

石井式濾水機も残っている。

 

神奈川県川崎市明治大学生田キャンパス内「登戸研究所」(’25/1月訪問)

 

原形からはかなり朽ちてはいるが、

濾過筒があるのはわかる。

それで、濾水機と確定した。

 

山中に残る石井式濾水機の濾過筒

 

ただし、父島に残る濾過筒と違って、

珪藻土の部分は完全に取れ、金属部だけが残る。

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

 

釜場の釜と鍋(5つ並ぶ)

このすぐ近くに濾水機

 

濾水機

中央部のパイプのようなものが濾過筒

 

同上2

 

同上3

 

濾過筒

票面の珪藻土はまったくない。

筒には複数の穴

 

 

 

 

 

見るには

 

一般観光で行くすべはない。

 

墓参や遺骨収集事業に参加する機会があれば、

島内視察で見ることが可能である。

 

硫黄島には

海上自衛隊、航空自衛隊が常駐している。

 

そのため、

内地の基地からは定期的に輸送機が飛んでいる。

片道2時間以上かかる。

 

小笠原島民の場合、

父島からヘリで硫黄島に渡る場合もある。

 

いずれにせよ、前述の通り、

一般観光などでは行くことはできない。

 

 

硫黄島・南鳥島

 

 

小笠原・硫黄島関連図書

 

 

 

 

 

参考:父島の設営隊

 

父島の設営隊は303と209の2つがあった。

どちらの陣地も、

海軍司令部(奥村)に近い場所であった。

 

海軍第三百三設営隊居住壕(電信山)

 

海軍第二百九設営隊戦没者之碑(表面の字が読めない)

 

 

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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