小笠原マルベリー

ショウジョウソウ・・父島、硫黄島で野生化


 

 

概要

 

父島、硫黄島で野生化している

ショウジョウソウ(トウダイグサ科・外来種)

ショウジョウソウ – Wikipedia

ショウジョウソウ Euphorbia cyathophora トウダイグサ科

 

草丈1ⅿ程度ぐらいまでの一年草。

(熱帯では多年草になるよう)

夏以降に目につくようになる。

 

一年草のものは、

季節によっては見られない時期もある。

そのため、

野生化している状態があまり把握できていない。

 

父島や硫黄島で、

どの程度野生化しているかは不明。

ただし、僕は両島で本種を見てるので、

野生化しているのは間違いはない。

 

赤い苞が目立つ中で、

中央部に目立たない花をつける。

雌雄異花で、腺体もあり、

トウダイグサ科の花は分かりにくい。

 

余談となるが、似た仲間にポインセチアがある。

ただし、これは樹木である。

 

大きく育つショウジョウボク(ポインセチア)

 

 

 

 

和名

 

ショウジョウソウは「猩猩草」と書く。

 

赤い苞を、

猩猩(しょうじょう)の赤い顔に喩えたものだそうだ。

 

猩猩とは、

中国の古典に出てくる想像上の動物。

姿形はさまざま。

現代ではオランウータンを指す。

猩猩 – Wikipedia

 

 

 

 

現地の様子

 

 

父島で見た野生化個体

 道端にて

 

硫黄島で見た野生化個体

草地にて

 

苞葉が赤い(赤い部分の領域は苞葉により異なる)

杯状花序に花弁の花をつける

 

 

花は雌雄異花(雄花と雌花がある)

 

 

花序ごとに

雄花多数、雌花1,腺体1(例外あり)

 

雄花のおしべは多数(5ぐらい?)

雌花のめしべは花柱3裂×柱頭2裂(柱頭は6)

腺体は黄色楕円形1

蒴果は直径約5㎜の球形

 

葉の形はバイオリン(ヴァイオリン)状

 

 

 

 

 

 

見るには

 

野生化してるものは夏以降に見られるようになる。

 

硫黄島は観光では行けない。

 

硫黄島・南鳥島

 

父島でも少し野生化している。

ただし、目立つほどではない。

 

気づくことがあれば、紹介はできる。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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