小笠原マルベリー

ナガバキブシ果実(’23/12月下旬)


 

 

概要

 

’24/12月下旬、

ナガバキブシ(キブシ科・固有種)の果実を見た。

 

「種の保存法」指定のナガバキブシ花

 

本種は雌雄異株である。

果実をつけるのは雌株である。

 

同じ株では、昨年も果実を見ている。

 

ナガバキブシ果実(’23/11月下旬)

 

昨年よりは、少し成りが遅めといえるだろう。

 

果実はいずれ黒熟する。

 

黒く熟したナガバキブシ果実(’23/1月初旬)

 

この株のまわりは

樹木が枯れて明るくなっている。

そのせいか、樹勢がよくなったように見えた。

 

本種は乾性低木林内の小低木ゆえ、

あまり陽がささないところに生えている。

 

しかし、見ていると、

やはり多少は陽が当たった方がいいように思う。

 

近年、

父島の野生株は枯死が増えている。

雌雄異株でもあるので、

こうやって果実をつける株はさらに少ない。

 

貴重な野生株の果実を生かせることも

必要かもしれない。

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

果実をつけている株 全景

 

 

 果実

 

径は1.5-2㎝ほど

 

花序もついている

開花まではもう少しかかりそう

 

 

 

 

見るには

 

森のツアーで歩くルート沿いで、

ごくわずかに見られる。

 

東平&初寝山(森歩き)

 

その株(雄株)は、例年、花をつける。

 

見たい方は

リクエストしていただきたい。

 

なお果実をつけている株は

観光ルート沿いにはないので、紹介できない。

 

森歩き

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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