清瀬地区に残る古い木製電信柱(日産農林)
目次
概要
清瀬地区(美津の脇)に残る、古い木製電信柱。
実際使われていたころの用途は、
電話だったので、まさに電信柱。
(美津の方に聞いた情報)
現在は利用されずに、
擁壁沿いにただ立っている。
なぜ、撤去されなかったかは不明。
(擁壁ができるころは、
まだ使われていたかどうかは不明)
この電信柱には銘板が残っている。
横書きで三行で、
・・・・・・・・
A
日産農林(32)
68
・・・・・・・・
とある。
32は工場名を表していそうだ。
他のblogを見る限り、越中島からも知れない。
下総中山駅北口に点在するレトロ電柱と木製電柱 – 歩・探・見・感
この68は
1968年と推定している。
そうすると、
小笠原では返還の年ということになる。
電柱の表示について
というこで、会社から回答をいただいた。
丁寧に回答いただき、感謝である。
表示は東京電力㈱の「電気機器材料仕様書」のうち、
「6D-2 クレオソート注入電柱」に基づいている。
・・・・・・・・
A
日産農林(32)
68
・・・・・・・・
・A:木材保存剤の記号。
クレオソート油なので「A」。
(現在のJASでもクレオソートは「A」が用いられている。)
・32:木材防腐特別措置法に基づく届出番号。
当社の旧東京工場は「32」だった。
(越中島にあった工場であろう)
・68:製造年。
西暦の下二桁を表示。
日産農林
日産農林工業という会社名は、
1939年から。
その後も社名変更があったが、
2016年からは兼松サステックとなる。
現在木製電信柱の需要はなさそうだが、
木材製品はつくられている。
現地の様子
民宿・美津の脇にある
電信柱の基礎部分は擁壁とかぶる
銘板は人の目線ぐらいのところにある
銘板
A
日産農林(32)
68
見るには
清瀬信号から50ⅿほどの三叉路脇。
そばに美津があるので、すぐわかる。
道路沿いなので自由に見学できる。
各種ツアーで紹介も可能。
前の記事へ
次の記事へ