小笠原マルベリー

「新編 特攻体験と戦後」(島尾敏雄・吉田満)


 

 

概要

1981年発行、

「特攻体験と戦後」(島尾敏雄・吉田満)。

新編としては2014年発行。

新編 特攻体験と戦後 -島尾敏雄/吉田満 著|中公文庫|

 

 

本書は、二人(島尾敏雄・吉田満)の対談が、

主となって構成されている。

島尾敏雄 – Wikipedia

吉田満 – Wikipedia

 

著者の二人は、どちらも海軍予備学生出身。

島尾氏は震洋隊隊長として、

奄美・加計呂麻島につき、特攻なく終戦を迎えた。

 

吉田氏は、

戦艦大和に副電測氏として乗船し、生還した。

その後、

終戦まで高知県の人間魚雷の基地にいた。

 

両者の体験としては大きく違いがある。

ただし、

いつ死んでおかしくない境遇にいたのは同じ。

 

特攻は、テロリストでない限り、

僕らの人生にはあり得ない(はず)の体験です。

 

彼らの対談を読んでおくのは、

その一端を知る意味で、意義のあることと思う。

 

彼らだって、学生さんだったから、

その時代の流れに巻き込まれただけなのである。

 

今後も、戦争がなく、

おかしな指導者が出てこないことを願うしかない。

 

 

 

目次

 

特攻体験と戦後:(対談)

近くて遠い人;(吉田氏)

特攻隊体験;(島尾氏)

島尾さんとの出会い;(吉田氏)

旧版解説:(島尾氏)

 

戦中派とその「時間」:橋川文三

島尾敏雄―戦争世代のおおきな砦;吉本隆明

吉田満―戦中派が戦後を生きた道:鶴見俊輔

 

解説 もう1つの「0」:加藤典洋

 

 

 

 

参考:著者の作品

 

島尾敏雄 | 小笠原マルベリー

 

吉田満: マルベリーの日記&小笠原情報箱

 

「震洋発進」(島尾敏雄)

 

「魚雷艇学生」(島尾敏雄)

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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